アイデアをすばやく具現化する!プロセス化に必要なステップとは

すばらしいコンセプト・ビジョン・戦略があっても、具体的に実施しなければ 何も変わりません。

具現化は、すばやく検証し 実行段階に移すことです。
アイデアを現実・実際のプロセス(実務)にすることです。

見栄えの良い立派なプロジェクト構想書・計画書、よく見ます。
今流行の言葉 並んでいますよね。

でも、実際に具現化するまで、こんなにかかるの?というケースとても多いです。
2ー3年なんて、結構ザラですよね。

時間かけている間に、環境変わってしまいます。
できた頃には、必要のないものになっているかもしれません。

特に、人とのインターフェースに関しては 技術的にも遅れてしまう可能性高いです。
実際に、こういうプロジェクト見ています。

アイデアは、最終的にはプロセス(実務)になります。
ビジネスモデルとも言いますよね。

プロセスになって、初めて収益に結びつきます。

ならば、とっととプロセスに落とすべきだと思いませんか?

今回は、アイデアをすばやく具現化するための必要なステップについて 私なりの考えを紹介します。
他の投稿と同じように、私の経験に基づくものです。

紹介するステップは、以下3つです。

  1. 計画に時間をかけるな
  2. 今できることで 即検証
  3. すばやくプロセス(実務)にする

但し、新製品開発(ものの生産)は、法規対応・品質保証などがあり 対象外にはなります。

それでも、開発期間の短縮などでは 考え方は同じです。

市場に近い時期にリリースするのは、不確実性を減らすことができます。
また、スピード によって 先行者利益を得ることもできます。

計画に時間をかけるな

激動の時代です。
熟考して計画を立てても、すぐに環境が変化します。

せっかく思いついたアイデアも、外部・内部の環境変化で試す機会がなくなることもあります。

ならば、先ず最初に実施する計画を立てて すばやく行うことです。

特に、アイデアは 実施することにより、どんどん広がっていくものです。

何か実行すれば、反応はあります。
良い反応である場合も、そうでない場合も あるでしょう。

でも、反応があれば 気づきも生まれます。

次々と連鎖を生むためにも、計画より 実行を優先すべきです。

実際に、アジャイルで開発を行うと 次々と新しい知見が見つかります。

こんなことできるかも、こっちの方向もあるのかも、普通にあります。
そして、その度ごとに 再計画し すばやく動くのです。

実行しなければ、何もわかりません

成功・失敗の評価もできないのです。

今できることで すぐ検証

実施する順番、効果の高いものから行う。
そして、対策を実行する。

問題解決ならば、正しい方法だと思います。

でも、既存の枠を超えるアイデアって 最初は何を解決できるのかさえ よくわからないものです。
また、最初は 道筋もわかりません。

先ずは、試行し検証することが必要です。

そのためには、アイデアの枝葉ではなく 根幹にあたる「今できること」を探すことです。
アイデアによっては、できることから始めるでも十分です。

先ずは、今できることで 試行し検証します

試行するには、試作品(お試しできるもの)が必要です。
でも、時間をかける必要はないです。

試作品(お試しできるもの)は、体感できるものになります。
逆にいえば、体感できるものであれば 何でも良いのです。

既存にあるもの探して見てください。

そこから、少しの工夫で できませんか
意外と体感できるものある と思います。

私の事例を少し紹介します。

可能性の高いアイデアはありました。
そして、先ずは 今できることを探しました。

あるものを測定し、数値にすることを始めたことがあります。
そして、グラフにする。
測定機があれば、できますよね。

いろいろなサンプルを測って、グラフにするの繰り返しです。

ある時、とんでもない事実に 気づきました。
一緒にやっていたメンバーで 本当に驚いたものです。

DXを始めた最初の一歩になりました。

すばやくプロセス(実務)にする

検証の評価がよければ、すばやくプロセスにします。
アイデアを支えるプロセス=組織・業務フロー・業務標準です。

華々しく成功したと喜んでいても、プロセスにしなければ 成果物は出てきません。
実務として廻すことが重要です。

そして、確実に果実を取ります。

次のアイデアがあったとしても、先ずは成果にすべきです。

成果があるから、次のアイデアもスムーズに受け入れられます。
小出しでも良いので、先ず成果を挙げましょう。

また、実務としてのプロセスとして廻すことによって 新たなアイデアも出てくるものです。

さて、プロセスにすること。
アイデアを 既存のプロセスに埋め込むことになります。

新規ビジネスでも、全く別組織でない限り 埋め込むことに変わりはありません。

必ず、前後工程があります。

業務フロー図の策定方法として以前投稿しましたが、付加価値・情報のIN・OUTに着目して整合性を確保します。

そして、説明し スタートです。

最初は、一杯問題が発生します。
苦情も たくさんくるかもしれません。

でも、当たり前なのです。
担当者にとっては、初めての体験なのです。

私の経験では、2ー3回プロセスが廻れば 落ち着いてきます。

検証し効果があることがわかっているものですよね。
動揺しないで、声を拾いましょう。

そこから更にアイデアを引き出すぐらいの気概を持てば良いのです。


一方で、検証したアイデアより もっと良いアイデアがある場合 どうするか悩みますよね。
どの段階で、プロセス化するか です。

私の選択基準は 以下です。

  • インパクトはあるか
  • 同じ部分のプロセスの変更になるか

インパクトはあるか

最初のアイデアに インパクトがあれば、それをプロセスにします。
次のアイデアと合わせた方がインパクトがあるのならば、待ちます。

並行して、次のアイデアの検証を始めていますよね。
それほど時期に遅れないは生じないと思います。

同じ部分のプロセスの変更になるか

同じ部分のプロセスの変更は、混乱を招きます。

一旦生まれた混乱、結構長引きます。
否定的な意見も多く出てきます。

この場合は、次のアイデアまで待ちます。

一方で、次のアイデアによるプロセスが さらに良くなるケースならば、最初のアイデアをプロセス化します。
いわゆる上積みの場合です。

改善するという行為は、普段から慣れています。
比較的 抵抗も少ないものです。

まとめ

素晴らしいコンセプト・ビジョン・戦略があっても、具体的に実施しなければ 何も変わりません。

具現化は、すばやく検証し 実行段階に移すことです。
アイデアを現実・実際のプロセス(実務)にすることです。

アイデアをすばやく具現化するために必要な3つのステップ

  1. 計画に時間をかけるな
  2. 今できることで 即検証
  3. すばやくプロセス(実務)にする

アイデアをプロセスにする場合の私の選択基準

  1. インパクトはあるか
  2. 同じ部分のプロセスの変更になるか

具現化は、最終的には、プロセスにすることです。
実務として廻らなければ、アイデアの成果物は生まれません。

プロセス化して、果実を受け取りましょう

また、プロセス化と並行して 次のアイデアの検証すること必要です。
せっかく出てきたアイデアです。

連鎖を起こしましょう

(2022/3/5 修正投稿しました)

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