アジャイルで抜本的改革を成功するための「人を動かす」ポイントとは

(2022/3/19 更新しました)

突き抜けた革新的なコンセプト(アイデア)は、組織に 抜本的な変革を起こします。

突き抜けているほど、改革する範囲も広くなります。
当然 反対勢力・抵抗勢力は 多くなりますよね。

こんな状況下で どう進めていくのか、日々悩んでいませんか?

私自身も悩みながら進めてきた経験があります。

今回は、私自身の経験を振り返って 抜本的な改革を実現するための「人を動かす」ポイントを 3つ紹介したいと思います。

今でいうところのDX(デジタルフォーメーション)を実施した事例に基づいています。

  • 短いサイクルで 成果を出す
  • 実際に 実運用に落とし込む
  • 共感を得る

また、突き抜けたアイデアの場合 一気に実現するのは難しいと思います。
最初は、実現できることの全体が見えていないこと 多いですよね。

先ずは、アイデアの仮説検証から始まると思います。

多くは、アジャイルで改革するのではないでしょうか?

今回紹介する3つは、 アジャイル型改革を実現するための大切なポイントでもあります。

アジャイル型改革とは

アジャイル型改革、すばやく・機敏に、試行・検証しながら 改革していく方法です。
元々は、システム開発手法として 出てきたもの と認識しています。

変化の激しい時代です.。
そして、正解がわからない時代でもあります。

変化を取り込むためには・正解を探すためには、アジャイル型での改革が 必要だと考えています。

特に 大きな変革を実現するには 時間もかかります。

次々に検証を重ねながら進めていくアジャイル型での改革が、最も適していると考えています。

一方で、アジャイルでの改革は たどり着くゴールは 始めた時点では見えていません。

もちろん、コンセプト(アイデア)はあります。
でも、ゴール(最終形)を見せることはできないのです。

なので、

  • こんなことやって、何につながるの?
  • こんなことやって、意味があるの?
  • できるわけないじゃん

と言った批判に晒されることが多い改革手法にもなります。

今回 紹介する3つの進め方は、これらに対応するものです。

抜本的な改革を実現するための進め方のポイント

短いサイクルで 成果を出す

元々、アジャイル型は、すばやく・機敏に、試行・検証するものです。

それでも、あえて挙げているのは 本当に大切なポイントだからです。

少なくても、半年に1回は、成果を出す必要があります。

反対勢力だらけの環境です。

そして、意外と反対する人は 権限を持っていたりします。
長々と検討しているだけでは、まず潰されます。

この環境で 進めるには、成果が必要です。

それは、はっきりと見えるものである必要があります。
自分の目で見ることによって、人は信じるものです。

そして、成果は インパクトがなければいけません

「えっ、こんなことできるんだ」という驚きが 必要です。

また、出てきたアイデア・成果を うまく取り上げる必要もあります。

要は、見せ方の工夫です。
実運用(プロセス)に実際に落とし、こんなに変わるんだ という見せ方の工夫です。

先ずは、最初の成果を何にするか考え 最短で実施すること
これに全力をあげるべきです。

そして、それ以降は 少なくても半年毎に 同じように成果を上げていくことです。

成果のレベルですが、ヒットを継続し 1年に1回は 大ヒットを出すことが必要です。
可能性を示しながら、次のステップへ一気にジャンプするのです。

徐々に、風が吹いてきます。
流れも変わってきます。

アジャイル型改革の場合 これを試行錯誤の中で実施していくことになります。

コンセプト大事ですよね。
揺るぎないコンセプトが、目指すべき方向を決め 推進力になります。

実際に 実運用に落とし込む

出来上がった成果は、実運用に落とし込む必要があります。

実際にやってみて、人は 効果がわかります。

抜本的にビジネスモデル・プロセスを変えます。

そして、変更したプロセスを実際に廻して実績を作ること とても大切です。

実績ができれば、人の考えは 徐々に変わって行きます。
積み重ねれば、やらざるを得ない状況にも なっていきます。

こういう状態を創り上げること。
これが最初のステップの目標となります。

共感を得る

人がやることです。
実運用を廻した際に、共感を得ること とても大切です。

最初に実運用を適用する際には、運用する人を選んだ方が良いです。
選択が無理ならば、適用する時期を 少しずらす手もあります。

選択する人は、反対勢力の人でも構いません。
共感の影響力が大きい人を選ぶべきです。

影響力の大きい人の共感は、他の多くの人も認めてくれます。
巻き込むことができます。

反対だった人も、一度やってはみようかな と思ってくれるものです。

実際に 私が実施した際も、反対勢力の人ではなかったのですが、
「画期的で、従来のやり方よりもダントツに早い」と共感してもらえました。

これにより、一気に 流れは変わっています。

実際に実施してもらわなければ、共感は得られません。
机上の説明では、無理です。

現実に体感して 共感を得ること とても重要です。
その後の改革の継続性に、大きな影響を与えます。

また、共感してくれた人は、その後 助けてくれます。
積極的に、次にやる人を サポートしてくれます。

こうなれば、更に拡がり 好循環になります。

まとめ

変化が激しい昨今、従来のように 全てが決まってから改革する方法では 変化を取り込むことはできません。

また、正解がわからない時代でもあります。

そのためには、アジャイル型での改革が 必要だと考えています。

特に、突き抜けた革新的なコンセプト(アイデア)を実現するには、すばやく実施し 成果を挙げることが必要です。

一方で、突き抜けたアイデアは、組織に 抜本的な変革を起こします。
当然 反対勢力もいます。

今回は、こうした環境下で アジャイル型で抜本的改革を実現するための”進め方ポイント”を 3つ紹介しました。

進め方ポイント

  • 短いサイクルで 成果を出す少なくても、半年に1回出す、インパクトが重要
  • 実際に 実運用に落とし込む変更したプロセスを廻して実績を作る
  • 共感を得る共感の影響力が大きい人を選び、体感してもらう

そして、根幹にあるのは、やはり コンセプトです

コンセプト貫きましょう