3分割法で伝える力を磨く!ホワイトボードの書き方のコツ

(2025/2/19 更新しました)
あなたは、以下の経験ありませんか?
- では、ホワイトボードに書いて説明して!
- 議論のポイントをホワイトボードに書いてみて!
立ち上がって、すぐに書き始められますか?
私もお願いすることがあるのですが、意外と書けない人 多いのです。
ホワイトボードは、ビジネスシーンでの定番かつ万能ツールです。
書き方・使い方で、伝える力・伝わる力も変わります。
最初の書き出しをスムーズに、そして、わかりやすく体系的・構造的に書きたいですよね。
あなたの書き方次第で効率的に論点が整理され、新たなアイデアも出てくるかもしれません。
当然、あなたの評価も上がると思います。
今回は、「わかりやすく伝えるためのホワイトボードの書き方のコツ」を紹介したいと思います。
コツは「ホワイトボードを3分割して書く」だけなので、すぐにでも始められると思います。
私自身は、20年以上プロジェクトリーダーをしてきました。
ホワイトボードは 必須のツールです。
長年にわたって積み重ねてきたノウハウに基づいています。
ホワイトボードに書くことをなぜ躊躇するのか
ホワイトボードは、リアルタイムで利用しますよね。
同じ時間・同じ空間で、実施する。
当然、早く書かないと言う焦りも出ます。
なので、そもそも最初の書き出しで 止まってしまうのです。
要は、どの位置から書き始めれば良いのか わからないのですよね。
また、書くということは 理解度が試されることでもあります。
そもそも論点を理解しているのか、書き始めれば 周りの人ははっきりと気づきます。
全然理解していないじゃないか と思われるのは 避けたいですよね。
つい躊躇してしまうのだと思います。
私は、ほとんどのケースで ホワイトボードを利用します。
そもそもホワイトボードのない部屋で、打ち合わせを設定することはないです。
知らない分野でも、特に抵抗なく書いています。
それって こういうことだよね、論点は こういうこと? 意識せずに書いています。
経験からのノウハウなので 全てを説明するのは難しいのですが、一定のコツはあります。
それが、これから紹介する「3分割で書く方法」です。
ビジネスシーン毎に分けて、以下説明したいと思います。
ヒアリング・議論の場で利用する場合
必ずテーマはありますよね。
ヒアリングであれば 今回設定した議題、議論であれば 論点です。
テーマは、左上に まず書いちゃいましょう。
これで、最初の書き出しは成功です。
そして、何を書くのか範囲が絞られています。
次に、話題にしているキーワードを書いていきます。
ここで、利用するのが 3分割のフレームワークです。

図を参照ください。
下から上に、プラットフォーム層・アプリケーション層・業務層に分かれています。
プラットフォーム層は、インフラ・情報基盤など根底を意味しています。
アプリケーション層は、ツール・規則などの枠組み、業務で利用するものを指しています。
業務層は、業務そのものです。
大体、この世の中のものは この3つに分かれています。
業務でいえば、情報基盤というプラットフォームがあり 各アプリケーション(ツール)を利用して 各機能(実務者)が作業します。
元々、システム設計の世界での考え方だと認識しています。
OSというプラットフォームに、アプリがあり それを利用して仕事やゲームを楽しんでいますよね。
このフレームワークを利用します。
話しているキーワードが、どの層に当てはまるのかを考えます。
そして、選択した層の位置に、ホワイトボードに言葉を書くのです。
基盤であれば、最下層です。
業務そのものであれば、最上位です。
意識して書くだけで、変わっていきます。
少し応用して、組織(分担)・やり方・人。
同じ3分割構成ですよね。
結果的に、書いたものは 体系・構造になっています。
また、このフレーム以外に 2つ紹介したいと思います。
- 上流工程・自工程・下流工程(工程で分ける)
- 設計 / 開発部門・製造部門・販売部門(部門・機能で分ける)
これらも3つに分けていますよね。
そもそも人が同時期に理解できるのは、3つぐらいが限度ということもあります。
ホワイトボードを 3つの領域に分けて 書いていきましょう。
これだけで、書く力は 大幅に向上すると思います。
説明に利用する場合
相手が何の説明を求めているかによって、当然変わります。
体系的・構造的に捉えていれば、どの視点からも書くことができます。
ただ それほど自信がない場合でも、わかりやすく書きながら説明する方法はあります。
先ず、相手が聞きたいことをテーマとして左上に書きます。
これで、書き出しは成功です。
そして相手が聞きたいことを、先ほど説明した3分割フレームワークの層の位置に書きます。
基盤のことであれば、ホワイトボードの最下層に書きます。
テーマそのものを書いても構いません。
そこから、各層との関係を 書きながら順番に説明します。
基盤から説明を始めれば、その上で動くアプリケーションを説明します。
アプリケーションを支える別の基盤があれば、2つの基盤で動いていることを説明します。
テーマの廻りを肉付けしていくイメージになります。
聞きたいテーマから 関係を示しながら 順番に説明することができれば、聞き手の理解は深まります。
これだけで、伝わる力 全く変わります。
私が説明する場合の多くは、この順番で実施しています。
書きながら順番に説明するので、まさにリアルタイム・コミュニケーションですよね。
説明が上手い人の事例を参考にしよう
説明を受けた際、わかりやすいなあと思うこと あると思います。
その際は、どう説明したのか参考にすることです。
大体の場合は、今回紹介した3分割フレームワークで 説明していると思います。
私自身も、経験の中で 身につけてきた方法です。
後は、あなた自身でアレンジすれば良いのです。
慣れてきたら、自然と書けるようになります。
その時は、意識しないで 3分割フレームワークにように説明していると思います。
まとめ
ホワイトボードは、あらゆるビジネスシーンで使える万能ツールです。
書き方・使い方で、伝える力・伝わる力も変わります。
今回は、「3分割フレームワークを使ったホワイトボードの書き方のコツ」を紹介しました。
以下のケースについて 3分割フレームワークの使い方を紹介しています。
- ヒアリング・議論の場で利用する場合
- 説明に利用する場合
尚、フレームワークは 応用できます。
私自身は ビジネスを体系的・構造的に理解する際にも使っています。
パワポの資料でも 説明用の絵を描く際には使っています。
世の中、大体のことは 3つに分けることができます。
あとは、あなたなりにアレンジして使えば良いのだと思います。
さて、今回紹介した「書き方のコツ」も大切ですが 「ホワイトボードを使い倒すこと」も重要ですよね。
以下の記事では「ホワイトボードの価値を最大にする活用方法」について紹介していますので、こちらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
参考投稿記事:会議が質が変わる!ホワイトボードの効果的な使い方