伝える力を磨く!フレームワークを活用したホワイトボードの書き方のコツ
(2022/8/10 修正更新しました)
ホワイトボードは、見える化手法の 定番かつ万能ツールです。
書き方・使い方で、伝える力・伝わる力も変わります。
最初の書き出しをスムーズに、そして、わかりやすく体系的・構造的に書きたいですよね。
効率的に論点が整理され、新たなアイデアも出てくるかもしれません。
今回は、フレームワークを活用したホワイトボードの書き方のコツを紹介したいと思います。
ホワイトボードに書くことを躊躇する理由
ホワイトボードは、リアルタイムで利用します。
共創(共に創る)の場・空間を創ります。
さて、こういうシーン経験ありませんか?
- では、ホワイトボードに書いて説明して!
- 議論のポイントをホワイトボードに書いてみて!
私もお願いすることがあるのですが、意外と書けない人 多いのです。
そもそも最初の書き出しで、止まってしまいます。
要は、どの位置から書き始めれば良いのか わからないのですよね。
また、書くということは 理解度が試されることでもあります。
そもそも論点を理解しているのか、書き始めれば 周りの人ははっきりと気づきます。
全然理解していないじゃないか と思われるのは 避けたいですよね。
つい躊躇してしまうのだと思います。
ホワイトボードは、書いたり消したり追加したりできるものです。
上手く整理できなければ、書き直しもできます。
それでも、何回もやっていることはできません。
リアルタイムなので、時間のムダにもなります。
これも、なかなか書けない原因のひとつだと思います。
私は、ほとんどのケースで ホワイトボードを利用します。
そもそもホワイトボードのない部屋で、打ち合わせを設定することはないです。
知らない分野でも、特に抵抗なく書いています。
それって こういうことだよね、論点は こういうこと? 意識せずに書いています。
経験からのノウハウなので 全てを説明するのは難しいのですが、一定のルールはあります。
今回は、ルールとして 私が心掛けていることを紹介します。
ヒアリング・議論の場で利用する場合
必ずテーマはありますよね。
ヒアリングであれば 今回設定した議題、議論であれば 論点です。
テーマは、左上に書きます。
これで、最初の書き出しは成功です。
そして、何を書くのか範囲が絞られています。
次に、話をしている言葉を書いていきます。
ここで、利用するのが フレームワークです。
図を参照ください。
下から上に、プラットフォーム層・アプリケーション層・業務層に分かれています。
プラットフォーム層は、インフラ・情報基盤など根底を意味しています。
アプリケーション層は、ツール・規則などの枠組み、業務で利用するものを指しています。
業務層は、業務そのものです。
大体、この世の中のものは この3つに分かれています。
国でいえば、憲法というプラットフォームがあり 法律というアプリケーションがあって 人は生活しています。
業務でいえば、情報基盤というプラットフォームがあり 各アプリケーション(ツール)を利用して 作業します。
元々、システム設計の世界での考え方だと認識しています。
OSというプラットフォームに、アプリがあり それを利用して仕事やゲームを楽しんでいますよね。
このフレームワークを利用します。
話している言葉が、どの層に当てはまるのかを考えます。
そして、選択した層の位置に、ホワイトボードに言葉を書くのです。
基盤であれば、最下層です。
業務そのものであれば、最上位です。
意識して書くだけで、変わっていきます。
結果的には、体系・構造として書くことができます。
また、このフレーム以外に 2つ紹介したいと思います。
- 上流工程・自工程・下流工程(工程で分ける)
- 設計 / 開発部門・製造部門・販売部門(部門で分ける)
これらも3つに分けていますよね。
世の中、大体のことは 3つの層に分けることができます。
ホワイトボードを 3つの領域に分けて 書いていきましょう。
これだけで、書く力は 大幅に向上すると思います。
説明に利用する場合
相手が、どこの説明を求めているかによって 当然変わります。
体系的に構造的に捉えていれば、どの視点からも書くことができます。
ただ それほど自信がない場合でも、わかりやすく書きながら説明する方法はあります。
先ず、相手が聞きたいことをテーマとして左上に書きます。
これで、書き出しは成功です。
そして相手が聞きたいことを、フレームワークの層の位置に書きます。
基盤のことであれば、ホワイトボードの最下層に書きます。
テーマそのものでも構いません。
そこから、各層との関係を 書きながら順番に説明します。
基盤から説明を始めれば、その上で動くアプリケーションを説明します。
アプリケーションを支える別の基盤があれば、2つの基盤で動いていることを説明します。
テーマの廻りを肉付けしていくイメージになります。
聞きたいテーマから 関係を示しながら 順番に説明することができれば、聞き手の理解は深まります。
これだけで、伝わる力 全く変わります。
私は説明する場合の多くは、この順番で実施しています。
書きながら順番に説明するので、まさにリアルタイム・コミュニケーションですよね。
説明が上手い人の事例を参考にしよう
説明を受けた際、わかりやすいなあと思うこと あると思います。
その際は、どう説明したのか参考にすることです。
大体の場合は、今回紹介したフレームワークのように説明していると思います。
私自身も経験の中で、身につけてきた方法だと思います。
後は、自分自身でアレンジすれば良いのです。
慣れてきたら、自然と書けるようになります。
その時は、意識しないで フレームワークにように説明していると思います。
まとめ
ホワイトボードは、見える化手法・方法の万能ツールです。
書き方・使い方で、伝える力・伝わる力も変わります。
今回は、フレームワークを使ったホワイトボードの書き方のコツを紹介しました。
フレームワークは、私がホワイトボードに書く時に心掛けているルールです。
そして、ホワイトボードを使う以下のケースについて フレームワークの使い方を紹介しました。
- ヒアリング・議論の場で利用する場合
- 説明に利用する場合
尚、フレームワークは 応用できます。
私自身は、ビジネスを体系的・構造的に理解する際にも使っていますし、パワポの資料でも 説明用の絵を描く際には使っています。
世の中、大体のことは 3つの層に分けることができます。
あとは、あなたなりにアレンジして使えば良いのだと思います。