プロジェクトを活性化させるための”メンバー選考基準・選考方法”
(2024/10/20 更新しました)
プロジェクトは、所詮 人の集まりです。
参加メンバーで、成果物のレベルは ほぼ決まります。
なので、参加メンバーの選出は、とても重要です。
やる以上は、予想以上の成果を得たいですよね。
また、プロジェクトの実施フェーズによっても 必要なメンバーは異なります。
例えば、ほとんどのプロジェクトでは 完了後運用が始まりますよね。
であれば、中盤〜終盤ごろに 実際の運用担当者の参加が必要になってきます。
業務改革・改善レベルと 全く新しいことを実施するプロジェクトでも 必要なメンバーは異なります。
業務改革・改善レベルであれば、実際の業務担当者中心でも良いですよね。
全く新しいことを実施するプロジェクトであれば、多様な人材が必要になってきます。
要は、プロジェクトの特性に合わせて人選することが重要です。
単に マネージャーが集まって、担当だからという理由で参加メンバーを選出していては ろくなプロジェクトにはならないです。
今回は、選考について ある程度共通する部分について、3つに分類して 紹介します。
プロジェクトメンバー選出の参考になれば と思います。
- 参加させるべき人
- 参加させたら良い人
- 参加させてはいけない人
私の勤めていた会社の場合、基本的にはプロジェクトリーダーである私自身が メンバーを指名していました。
その経験に基づいています。
参加させるべき人
先ずは、最低限必須なメンバーになります。
プロジェクトのコアメンバーなる人たちですね。
プロジェクトリーダーが、もっとも相談するメンバーでもあります。
・言い出した人
この人は、絶対に参加させましょう。
トップダウンの場合は、最初に賛同した人でしょうか。
問題意識を持った人です。
当事者意識もあります。
問題意識があるということは、アイデアも出せます。
それと、人を引きつけるものを持っていることが多いです。
最終的に運用段階になった際、現場が受け入れやすくなります。
ただ、言い出した人 = 絶対に忙しい人です。
問題意識があるということは、それだけ仕事をしているということですよね。
いわゆるパレートの原則の2割の人たちです。
それでも、あらゆる手を尽くして 参加させることが必須です。
多くの場合、こういう人たちは 職場内での調整にも長けています。
自分で手を挙げて業務調整をしてくれます。
過負荷にならないか、本人とも話しをし 必要ならば職場内で調整をしましょう。
・よく知っている実務者
対象とするプロジェクトのスコープ(範囲)を 言い出した人だけで全て覆っていることは 少ないです。
不足している範囲をよく知っている実務者 必要です。
言い出した人は、自分自身が不足している範囲を知っています。
よく知っている実務者を知っていることも多いです。
スコープをイメージしながら、人選の相談をすることもオススメします。
私の場合は、範囲が広い場合には 基本 言い出した人と相談して人選していました。
参加させたら良い人
プロジェクトに多様性をもたらすメンバーになります。
・やりたいと手を挙げた人
言い出した人から 引っ張られた人たちです。
または、同じ問題意識を持っている人たちです。
モチベーションは高いので、この後に記載する「参加させてはいけない人」でなければ、
参加していただくと良いと思います。
・アイデアを出すのが得手の人、実務を廻すのが得手の人
ハーマンモデルをご存知でしょうか?
他にも同じような分類モデルが出ていますが、基本的に、人間の思考タイプを4つのタイプに分けるものです。
どれが優れているかではなく、単にタイプを分けているだけのものです。
以前、この4つのタイプのメンバーで構成された「新規ビジネス創出プロジェクト」を実施したことがあります。
面白いほどに アイデアがアイデアを生み、また、どんどん実践されていく循環型プロジェクトになりました。
多様性は必要 と良く言われていますよね。
私の経験では、思考タイプの多様性が 最も活性化に寄与するのでは と感じています。
もちろん、アイデア出しをする際は、アイデア出しが得手のメンバーで 実施した方が良いです。
あくまで、プロジェクト全体の構成という意味で 有効ということです。
意識して、探してみると良いと思います。
それと、普段から意識して 人と接していることです。
参加させてはいけない人
これは列挙します。
説明は、いらないと思います。
- 問題を 即 裏返して対策を考える人
- 人の意見を聞かない人、見下した意見をいう人、ネガティブ思考の人
- 教えても、その通りにやらない人
- マネージャークラスならば、指示するのが仕事だと思っている人
(自分はやらない、押し付ける人)
周りにいますよね、こういう人。
プロジェクトメンバーとしては、最悪な人たちになります。
ムダな時間を増やす要因に 確実になります。
ただし、反対意見を持っているという理由で 排除するのは良くないと思います。
プロジェクトを立ち上げる初期の頃は 遠慮いただくにしても、彼らの意見も 貴重な示唆を与えてくれます。
メンバーに加えるかは プロジェクトの性質次第ですが、意見は聞くようにすべきです。
そして、対策を考える。
成功に導くために 必要なことだと思います。
まとめ
プロジェクトは、所詮、人の集まりです。
ほぼ参加メンバーで、成果物のレベルは決まります。
なので、参加メンバーの選出は、とても重要です。
今回は、ある程度共通する部分について、3つに分類して 紹介しました。
メンバー選考基準
- 参加させるべき人:言い出した人、よく知っている実務者
- 参加させたら良い人:やりたいと手を挙げた人、アイデアを出すのが得手の人、実務を廻すのが得手の人
- 参加させてはいけない人:列挙しました
プロジェクトメンバー選出の参考になれば と思います。