ビジョン・戦略を見つめ直そう!ビジョン策定方法とコンセプト抽出方法とは
ビジョン、ビジネスの目標・道標です。
そして、未来は 現在の延長線上にはなく 非連続の場所・空間にあります。
ビジネス環境が劇的に変わる今、ビジョン・戦略を見つめ直す時期なのでは と思います。
100年に1度のパンデミック。
AI・ロボットの進化。
社会課題の解決。
ビジネスに求められるものは、激変しています。
気づいたコンセプト(アイデア)は、あなたのビジネスを大きく伸ばすチャンスになるのかもしれません。
そして、チャンスは 動いたところにやってきます。
今回は、私が実践しているビジョン策定方法について 紹介したいと思います。
基本は、コンセプト思考そのものです。
また、戦略立案にも 利用可能です。
目次
私のビジョン策定方法
ビジョン策定手順
コンセプト思考で紹介した基本的な思考手順 1. 〜5. を行うことになります。
実際に実施する際は、1. 〜5. を 行ったり来たりです。
- キーワード挙げ、体系化する
- 5年・10年先の絵を描く
- 大きな括りで思いついたことを○○コンセプトと名付ける
- そのコンセプトを深掘りする
- コンセプトを5年・10年先の絵に織り込む
そして、最終的に出来上がった「5年・10年先の絵」が ビジョンです。
キーワードを挙げ、体系化する
先ずは、未来を描く前に 関連しそうなキーワードを挙げていきます。
次の工程になる未来の絵を描くためのキーワードです。
最近よく使われている、今後予想されるキーワードを書いてみます。
先ずは自分が知っている世界で挙げていきます。
そこで、一旦俯瞰してみましょう。
- 自分の業界だけに絞っていないでしょうか?
- 抜けている分野ないでしょうか?
- もっと深掘りする必要があるもの ないでしょうか?
不足を感じた全てにおいて、キーワードを探していきます。
書籍や雑誌など読みあさって、関連するキーワードを 更に肉付けします。
また、組織のメンバーで作業することも 有効です。
ひとりひとり、意見は異なります。
興味を持っていることも異なります。
ものごとの捉え方も、人それぞれです。
そして、収集したキーワードを 体系的に描きます。
集まりを表現したり、矢印でつないだり、関係が見えるように描きます。
そうすると、なんとなくですが 将来のイメージが浮かんでくると思います。
5年・10年先の絵を描く
先ずは、粗いレベルの絵を描きます。
キーワードの体系図から、思いついたイメージを 絵にしていきます。
言葉を連ねるのではなく、絵にすることが重要です。
それによって、不足している部分も見えてきます。
視覚効果を利用します。
キーワードの体系図に戻り、絵の追加・修正を繰り返します。
また、5年・10年先の絵から思いついたコンセプトを 絵に追加・修正していきます。
ここで必要なのは、とにかく色々なコンセプトを挙げていくことです。
そして、絵の追加・修正を 繰り返します。
コンセプト自体を絵にすることです。
それにより、独自の未来が描かれていきます。
プロジェクトであれば、メンバーと共有し 更に絵を練っていきます。
未来には、ありゆる未来・ありたい未来・あるべき未来など分類があります。
私は、基本的には「ありたい未来」を描きます。
ビジョンは、目指すべき未来として 人を動かすために作成するものです。
思いが、人を動かしますよね。
コンセプト抽出方法
ビジョンは、将来の姿です。
頻繁に変更するものではありません。
そして、ビジネスであれば 差別化も必要です。
そこで、コンセプトを考える際には いろいろなビジネスツールを利用します。
私がよく利用するものを、今回3つ挙げます。
- SWOT分析(コアコンピタンス含む)
- 時系列分析
- ビジネスモデル手法(お客様との接点含む)
以下、順番に説明します
SWOT分析
定番の分析手法ですが、ビジネスの特徴を捉えるには 一番良い方法です。
あなたのビジネスのコア・コンピタンスを 考えることもできます。
ただ ここで出てくるコンセプトは、かなり大括りのものです。
なので、初期段階の検討で利用することが多いです。
自社の強み・弱み、外部環境の機会・脅威をクロスさせて、大括りのコンセプトを導き出します。
この際、5年・10年先の絵からの視点が重要です。
そして、絵に織り込みましょう。
現状分析も大切ですが、それは戦略を考える際に行うことです。
時系列分析
「キーワードを集めて、体系化する」でも説明しましたが、挙げたキーワードを時系列に並べる
分析手法です。
全体のトレンドを把握するものです。
但し、時系列分析は 従来の延長線上になるリスクがあります。
あくまで傾向として捉え、あなたのビジネスに当てはめたら こんなことができるかもといった非連続のコンセプトを意識して考える必要があります。
根底にある流れを捉え、飛躍を考えます。
例えば、全然異なる業界のトレンドを あなたのビジネスに当てはめたら といった具合にです。
ビジネスモデル手法
私自身は、大括りのコンセプトを深掘りしていく際に 活用しています。
いろいろな手法が提案されていますよね。
こういうツールは、読んだら 一度は使ってみるべきです。
必ずフレームワーク紹介されていますよね。
私の場合は、オリジナルのフレームワークを 自分の経験で アレンジして 使っています。
特に 差別化を検討する際に、有効です。
但し、フレームワークで 新しいコンセプトが生まれるものではありません。
視点に漏れがないか、検討していないことはないか、気づきを得るものだと思ってください。
フレームワークでアイデアが出るのならば、世の中 成功ビジネスだらけです。
まとめ
ビジョン、ビジネスの目標・道標です。
そして、未来は、現在の延長線上にはなく 非連続の場所・空間にあります。
ビジネス環境が劇的に変わる今、ビジョン・戦略を見つめ直す時期なのでは と思います。
今回は、私が実践しているビジョン策定方法について 紹介しました。
基本は、コンセプト思考そのものです。
策定方法手順
- キーワード挙げ、体系化する
- 5年・10年先の絵を描く
- 大きな括りで思いついたことを○○コンセプトと名付ける
- そのコンセプトを深掘りする
- コンセプトを5年・10年先の絵に織り込む
最終的に出来上がった「5年・10年先の絵」が、ビジョンになります。
各手順の方法も 紹介しました。
そして、私が利用しているコンセプト抽出方法についても 3つ紹介しました。
コンセプト抽出方法
- SWOT分析(コアコンピタンス含む)
- 時系列分析
- ビジネスモデル手法(お客様との接点含む)
ビジネスでは、差別化が必要です。
気づいたコンセプト(アイデア)は、あなたのビジネスを大きく伸ばすチャンスになるかもしれません。
そして、チャンスは 動いたところにやってきます。
5年・10年先の絵を描き、ビジョンを 見つめてみませんか?
尚、今回は戦略立案については記載しませんでした。
戦略立案にあたっては、5年・10年先の絵とのギャップを見つめてください。
コンセプトからアイデア(戦略)を引き出す方法については別投稿していますので、そちらを参照ください。
(下に投稿記事を記載します)
参考投稿記事:抽象化と具体化を繰り返す!コンセプト思考とはアイデアを引き出す手法
(2022/7/23 修正投稿しました)