抽象化と具体化を繰り返す!コンセプト思考とはアイデアを引き出す手法

(2022/3/18 更新しました)

コンセプト思考は、ビジョン・戦略・戦術(事業・業務)のコンセプトを導き出す手法・方法です。

また、コンセプトを軸にして、アイデアを抽出する手法・方法でもあります。

基本は、見える化手法で 現状を体系的・構造的に捉えた後に、コンセプト思考は利用します。

ビジョン・戦略・戦術(事業・業務)には、コンセプトがあります。

新規事業・事業(業務)改革・改善、コンセプトを具現化して アイデアに昇華します。

コンセプト大切ですよね。
提供する価値に 大いに関わってきます。

尚、オリジナルなのかは わかりません。
私の会社生活の中で、たどり着いた思考法です。
実績は、一杯あります。

今回は、私のビジネス手法のひとつ「コンセプト思考」について、紹介したいと思います。

コンセプトとは

コンセプト、今や 一般的に使われていることばです。

日本語に訳すと、「概念」「全体を貫く基本的な観点・考え方」です。

ビジネスの世界で言うと、「ミッション・ビジョンがあり、それに基づき戦略・戦術がある。
コンセプトとは、それらの根底を貫くもの」でしょうか。

「この企画のコンセプトはなんだ」
「そもそもコンセプトが間違っている」

普通に使われている言葉ですよね。

そして、コンセプトは、以下の性質があります。

  • コンセプトは、根底を貫くもの
  • コンセプトは、最後まで貫くもの

つまり、全ての活動のベースになるものです。

コンセプト思考とは

全てのことを、根底・根本から考える思考法です。

ビジョン・戦略・戦術(事業・業務)のコンセプトを導き出します

また、コンセプトを軸にして、アイデアを抽出する手法でもあります

コンセプトとアイデアは、異なります。

コンセプトは概念です。
抽象的なものです。

一方、アイデアは、ある程度 具体的なものです。

例えば、「ひとり時間を貴重な時間に」コンセプトでは、何をするのかわかりません。

アイデアであれば、「この空き家になっている施設を使って 癒しの空間を作って提供しよう」
といった具体的なものになります。

アイデアを否定しているわけではないです。
素晴らしいアイデアであれば、即実行すべきです。

ただ、もう少しアイデアを拡げたい、もっと良いアイデアにしたいならば、
コンセプトで考えるのもあり と考えています。

コンセプトとして抽象化し、アイデアとして具体化します
この繰り返しにより、アイデアに拡がりをもたらすことができます

また、ビジョン・戦略・戦術(事業・業務)のコンセプトから アイデアを引き出すことになります。

上位との整合性を 確保することができます

私の基本的な思考手順

  1. キーワード挙げ、体系化する
  2. 5〜10年先の絵を描く
  3. 大きな括りで思いついたことを○○コンセプトと名付ける
  4. そのコンセプトを深掘りする
  5. コンセプトを具現化する戦略を描く
  6. 戦略を実現する戦術を検討する

今回は、1.〜4.について 概略を紹介します。

キーワード挙げ、体系化する

やみくもにキーワードを挙げても、発散するだけです。
テーマを絞って、行います。

例えば、今後の若い世代の日常生活は、どうなるだろうか とかです。

先ずは思いつくまま、キーワードを挙げていきます。
そして、挙げたキーワードは、大きなくくりで体系化し 整理します。

体系化すれば、どこか抜けているところが見つかると思います。
書籍・ディスカッションなどを通じて、埋めていきます。

5〜10年先の絵を描く

体系化したキーワードを元に、「こんな風になるんだろうな」「こうなるといいな」想像力を働かせて 5〜10年先の絵を描きます。

絵にすることが 重要です。

絵は、次の工程でコンセプトを挙げる際、大いに役立ちます。
視覚も 利用するのです。

大きな括りで思いついたことを○○コンセプトと名付ける

5〜10先の絵を見ながら、思いつくことを挙げていきます。

その中で大きな括りにできるものがあると思います。
それを先ず、○○コンセプトと名付けます

最初は、なんとなく勝手につけたものです。
アイデアを出すためのものなので、この時点で 人に言うものでもありません。

なので、次につながる言葉であれば十分です。

名付けたコンセプトを深掘りする

勝手に名付けたコンセプトから、更に 思いつくコンセプトを深掘りしていきます。
その際の考え方のポイントとして、3つ挙げます。

  • 5〜10先時点の 世の中の課題を考える
  • コンセプトを 別の視点で見る(お客様視点、社会視点など)
  • 5〜10先時点の シーンを思い浮かべる

これらによって挙げたものも、同じように○○コンセプトと名付けていきます。

挙げる際の注意点としては、今でなく 5〜10先にフォーカスを当てて 考えることです。

そして、手順5.6.で具体的なアイデアに 結び付けていきます


コンセプトは概念です。

抽象化と具体化を繰り返すことによって、アイデアは複数出てくると思います。

まとめ

コンセプト思考とは、全てのことを、根底・根本から考える思考法です。

ビジョン・戦略・戦術(事業・業務)のコンセプトを導き出します

また、コンセプトを軸にして アイデアを抽出する手法でもあります

基本は、見える化手法で 現状を体系的・構造的に捉えた後に、コンセプト思考は利用します。

私の思考手順は、以下です。

コンセプト思考手順

  • キーワード挙げ、体系化する
  • 5〜10年先の絵を描く
  • 大きな括りで思いついたことを○○コンセプトと名付ける
  • そのコンセプトを深掘りする
  • コンセプトを具現化する戦略を描く
  • 戦略を実現する戦術を検討する

アイデアを出す手法は、一杯あります。

先ずはコンセプトありき、これが私の思考法のコンセプトです。

基本は、全てのことを 根底で考えることにあります。
概念そのものです。

コンセプトとして抽象化し、アイデアとして具体化します。
この繰り返しにより、アイデアに拡がりをもたらすことができます

私の会社生活の中で、たどり着いた思考法になります。