構想段階以降でのプロジェクトリーダーの重要な役割!メンバーのベクトルを合わせる方法とは
プロジェクトは、人の集まりです。
そして、各自がそれぞれの思いを持って集まってきます。
また、プロジェクトは フェーズが変わるごとに 徐々に参加するメンバーが増えてきます。
皆がバラバラに行動していては、十分な成果は出せないですよね。
プロジェクトの構想段階では、いろいろな意見をぶつけ合うことは 必要です。
そして、アイデアを出し合い 尖ったものにすることが 重要です。
でも、構想が決まった以降は それに向かってメンバーが動くことが 何よりも大切になります。
つまりは、構想段階以降でのプロジェクトリーダーの重要な役割は メンバー全員のベクトルを合わせることです。
今回は、私の経験から「構想段階以降でメンバーのベクトルを合わせるために プロジェクトリーダーがすべきこと」を3つ紹介したいと思います。
ビジョンを常に語る
私のブログでは何回も取り上げていますが、プロジェクトリーダーとして最も重要なことは ビジョンを語ることです。
人を動かすのは、共感ですよね。
であれば、「プロジェクトによってどういう世界にするのか」ビジョンに共感してもらう必要があります。
プロジェクトリーダーは、常に語る必要があります。
新規の参加メンバーが入ってきた時は当然ですが、プロジェクトの各フェーズ毎にも 必須です。
メンバーの意見が割れた時・メンバーの士気が下がった時など、何かことがあった時には ビジョンを語る。
ベクトル合わせで、最も重要なことです。
また、共感って モチベーションにも影響しますよね。
結果として モチベーションが高い状態を常にキープすることも できます。
各フェーズの始まりに目的と成果物のレベルを合わせる
プロジェクトには、フェーズがあります。
多くは、だんだんと詳細化していくことになるのではないでしょうか。
そして、各フェーズ毎に 目的と成果物のレベルがありますよね。
これを、各フェーズが始まる最初にメンバーにしっかり伝えることです。
何のために・どのレベルまで決めるのかがわかれば、参加メンバーのやることは決まりますよね。
また、フェーズが進む毎に メンバーも増えていくと思います。
新規のメンバーには、それまでの経緯も 伝えましょう。
これで、ある程度のベクトル合わせはできます。
私は、一度失敗したことがあります。
システム開発だったのですが、要件定義の段階でスルーしてしまったことがあります。
参加メンバーでモチベーションに差が出てしまい、実施期間が伸びてしまいました。
2ヶ月が3ヶ月です。
それほど、影響があるものなのです。
できなかった理由はありましたし すぐに手は打ったのですが、挽回は難しいのです。
ズレが発生した場合は、すぐに軌道修正する
プロジェクト実施中は、定期的に進捗会議がありますよね。
遅れが発生しているのは、わかりやすいと思います。
宿題が溜まっているというケースもありますよね。
この際に重要なのは、なぜ遅れているか・なぜ溜まっているかの原因究明です。
当初の計画よりも作業量が多い・参加メンバーだけでは知識不足であれば、人の問題です。
打ち手は わかりやすいですよね。
一番厄介なのは、メンバー間のベクトルがズレていて 決められなくなっている状況です。
要は、意見が割れて ズルズルと遅れているケースです。
この時は、プロジェクトリーダーは すぐに動く必要があります。
いわゆるメンバー間の利害調整です。
あんまり長引かせると、メンバー間に 感情的なしこりが残ることもあります。
その後のモチベーションにも 影響します。
プロジェクトリーダーは、「ビジョン達成に向けて どうすべきか」という観点で 調整しましょう。
要は、メンバー間のベクトル合わせをするのです。
詳しくは、以下の投稿を参照ください。
参考投稿記事:プロジェクトマネジメントの肝!利害調整で心掛けるポイントとは
もっとも、メンバーとの信頼関係があれば メンバーの方から相談に来ることの方が多いです。
この場合も すぐに動くことが大切ですね。
まとめ
今回は、私の経験から「構想段階以降でメンバーのベクトルを合わせるために プロジェクトリーダーがすべきこと」を3つ紹介しました。
- ビジョンを常に語る
- 各フェーズの始まりに目的と成果物のレベルを合わせる
- ズレが発生した場合は、すぐに軌道修正する
プロジェクトは、人の集まりです。
いろいろな価値観を持った人が集まり、成果を出していきます。
だからこそ、生き物であり 面白いのです。
とはいえ、構想段階以降でばらばらに動いていては 納期・コスト・質に影響しますよね。
”メンバーのベクトルを合わせる”
プロジェクトリーダーとしての腕の見せどころだと思います。