他部署の相談を受けよう!ビジネススキル・可能性を高める理由とは

(2025/4/24 更新しました)
会社にいると 相談を受けることありますよね。
普通、立場が上になるほど、経験が増えるほど、多くなってきます。
あなたは、その時どうしていますか?
あなたの部下・あなたの部署からの相談は、業務の範疇なので当然受けますよね。
一方で、「他部署からの相談は、あまり受け付けない」にしていませんか?
特に、直接あなた自身に関係なさそうな案件の場合です。
「担当外だから」「忙しいから」断る理由は簡単に作れますよね。
でも、これら相談を断るのは、とってももったいないのです。
私は、自分自身のスキルを高めるチャンスを 自ら放棄していると考えています。
私は、会社時代には 全く異なる3部門で務めていました。
どの部署でも 本当に相談を受けることが多かったです。
特に 他部署からの相談が多く、まず最初に相談する窓口のような位置づけになっていました。
こうした私の経験から「なぜ他部署からの相談を受けることがビジネススキルの強化・新たな可能性につながるのか」について紹介します。
そもそも相談力はビジネススキルのひとつ

相談力の定義と重要性
相談力とは、他者との対話を通じて より良い解決策を引き出すスキルを指します。
このスキルには、「相談する側の力」と「相談される側の力」という2つの側面がありますよね。
相談する側には、目的を明確にし、相手から解決に役立つアドバイスを引き出す能力が求められます。
一方で、相談を受ける側は、相手の話を的確に理解し、建設的なアドバイスを提供する力が必要です。
その背景には、複雑化する社会や職場環境があり、個人だけでは解決できない課題に直面するケースが増えていることが挙げられます。
また、チームワークの重要性も高まり、業務の効率化や人間関係の円滑化においても相談力が必要となってきています。
こうした背景からも、「相談」そのものがビジネススキルの重要な一つになってきています。
相談力の基本要素:傾聴力・質問力・伝える力
もう少し、相談力を分解したいと思います。
相談力を構成する基本要素には「傾聴力」「質問力」「伝える力」があります。
まず「傾聴力」は、相手の話をただ聞くだけでなく、相手の立場になって理解する力です。
これにより、相手は安心して自分の悩みや意見を共有することができるようになります。
次に「質問力」は、問題の本質を引き出し、相手の考えを深く理解するための重要なスキルです。
適切な質問をすることで、相手自身も気づかなかった課題や選択肢を発見できることがあります。
そして「伝える力」は、自分の意見やアドバイスをわかりやすく、説得ではなく納得感を持たせて相手に伝える能力を指します。
この分解した3つのスキルは、ビジネススキルの中で重要な「コミュニケーションスキル」そのものですよね。
相談を受けることにより、こうしたビジネススキルを高めることができます。
他部署の相談がビジネススキルを高める理由
他部署の悩みを共有でき、考える力が向上する
業務はつながっています。
つながっているから、会社として機能するのです。
多くの場合、他部署の悩みは 自部署の悩みと共通しています。
例えば、とても苦労して特定のデータを集めているであれば、自部署でも同じようなデータを苦労して集めていたりするものです。
これならば協力して何かできるかもしれません。
また、他部署だけが現在抱えている悩みの場合もあります。
- 自部署に当てはめてみると、そこはどうなっているんだろう?
- 顕在化していないだけ?
- こちらはうまく処理できているので、紹介ができる?
こうして、考える力がつくのです。
また、電話での相談であれば、あなたの部署の業務について知っていることが前提になりますよね。
知らなければ、即答でアドバイスはできません。
そして、わからなければ 調べますよね。
こうして、知識を増やすことができます。
対策に関与することで問題解決能力が向上する
相談を受けたからといって、すべての案件に自らが関与することはありません。
自部署の他のメンバーが、メインで関与するケースもあります。
それでも 橋渡しをしているので、ある程度 関与することはできますよね。
関与していれば、どのように解決していったかのプロセス・結果を知ることができます。
こうして事例が増えることにより、問題解決能力は向上します。
私の場合は、異動した3部門で 部署全体を見ているような業務をしていました。
それもあって、自分自身が先頭で解決するケースが多かったですし、それ以外でも深く関与はしていました。
なので、事例は いっぱい持っています。
あまりにも担当外であるケースは別ですが、ある程度は関与することをオススメします。
事例って、たくさん持っていれば 応用が効きます。
但し、そのまま横展すれば良いものではないことは お忘れなく。
自分だけのオンリー・ネットワークという財産ができる
相談を受け協力して問題解決を考えた他部署のメンバーとは、信頼関係が生まれます。
たとえ解決に至らなかったとしても、努力した姿勢は残ります。
逆の立場になって考えてみれば、理解できますよね。
もし今後あなたの部署で問題が見つかった際、あなたの相談相手が増えることになります。
会社に在籍している限り 培った社内ネットワークは、あなたの貴重な財産になります。
今まで以上に、大きい問題解決に挑むことができるようになるのです。
私の場合も、培った社内ネットワークにより 大きなプロジェクトを実践することができました。
いろいろなプロジェクトにも ご指名を受けました。
在籍中「自分のやりたいこと」ができたのは、このネットワークのおかげです。
また、一度できたネットワークは、口コミで広がっていきます。
広がれば、さらに他部署からの相談は増えますよね。
より良い方向へ循環していきます。
それに、仲間が増えて協力しながら新たな課題に挑戦することは、とても楽しいものです。
あなた自身の可能性も広がります。
まとめ
今回は「なぜ他部署からの相談を受けることがビジネススキルの強化・新たな可能性につながるのか」について紹介しました。
- 相談力そのものがビジネススキルである
- 他部署の悩みを共有でき、考える力が向上する
- 対策に関与することで問題解決能力が向上する
- 自分だけのオンリー・ネットワークという財産ができる
特に、社内ネットワークは在籍している限り あなたの貴重な財産になります。
あなた自身が会社でできることも 増えていきます。
他部署からの相談を受けて、自己資本・自分の可能性を広げましょう。
そして、ぜひ「自分のやりたいこと」を実践してください。
さて、今回は「他部署からの相談を受けよう」がテーマでしたが、「相談」には信頼関係を築くという重要な役割があります。
以下の記事では、「相談で信頼関係を築く方法」について記載していますので、こちらもぜひ併せて読んでみてください。
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