失敗から学ぶ!改善・改革・イノベーションへつなげる方法とは
失敗は、成功のもと。
失敗によって、業務・事業の改善・改革・イノベーションが生まれます。
仕事をやっていれば、失敗はつきものです。
ましてや、新しいことに挑戦すれば 失敗は常にあります。
失敗から学ぶことが 重要です。
真因を追求し、再発防止を図ることです。
再発防止のレベル、範囲によって 業務・事業の改善・改革につながっていきます。
そして、次のイノベーションにつながるアイデアが 出てきます。
今回は、私の事例から 失敗から学び 業務(事業)改善・改革・イノベーションへつなげる方法について 紹介したいと思います。
全ての発端は 自分自身の失敗
初めての業務・新たな業務につけば、最初は知らないことだらけです。
先ずは、相談しながら進めますよね。
それでも常に聞いていることもできないので、自身の判断で行う機会も出てきます。
例えば、図面検討。
常に一緒に検討できるほど、同僚の時間はありません。
最終的には、ひとりで確認することになります。
また、関係部署との打ち合わせ。
常にマネージャーが同席しているとは限りません。
ひとりで判断することになります。
私の会社時代の事例でいえば、図面検討で失敗した経験があります。
私は、新しい製品モデル開発の業務を 生産技術部門・設計部門としての立場での経験があります。
新しいモデルなので、必ずなんらかの新しい挑戦はあります。
当たり前ですよね。
そのために モデルチェンジするのですから。
当時は2D図面で、意匠面と裏面が一緒に描かれています。
それを正確に読み取ることが業務です。
ところが、私が裏面だと思った線が 実は意匠面だったのです。
試作品が出来上がってきて見た時に、愕然としました。
とても生産できるものではありません。
その後は、関係部署にひたすら誤り なんとか設計変更をしてもらいました。
これ以外でも、いっぱい失敗はしています。
但し、失敗したまま市場に出したことはないです。
巨大製造企業は、品質に関する仕組みが きちんと整備されているのです。
失敗から学び 再発防止する方法
失敗した痛い経験は、人を成長させます。
2度と同じ目に 会いたくはないですよね。
大きい失敗であるほど 学びの質を上げることが可能です。
では、学びの質を上げるには どうしたら良いでしょうか?
それは、なぜ?を考えることです。
先ほどの私の事例でいえば、「なぜ 試作品を見るまで気づかなかったのか?」を顧みることです。
- 図面検討のやり方に問題があったのかもしれません。
- 自身の図面を読み取るノウハウに不足があったのかもしれません。
- 誰かにサポートを依頼するタイミングを見誤ったのかもしれません。
なぜ?は、真因をあぶり出します。
そして、真因がわかれば 再発防止はできるのです。
一方で、なぜ?を考える際に 周りの環境のせいにすることは やめた方が良いです。
このタイミングで適切にサポートしてくれなかったから 失敗は発生した。
これでは、失敗からの学びはありませんよね。
自分中心で考えましょう。
再発防止から改善へつなぐ方法
上記した再発防止は、あくまでも自らの再発防止です。
学んだことは 横展開しましょう。
失敗を業務改善として共有し、皆で再発防止をするのです。
日本の場合、失敗を隠す傾向がありますよね。
大きな失敗ほど、なぜ?ではなく 誰? 犯人探しが中心になりがちです。
私が在籍していた巨大企業でも、普通に行われていました。
犯人探しほど、たくさんの部署・人が集まるのですよね。
本当に時間もったいないなあと思ったものです。
全て私のせいですって言ったこともあった記憶があります。
多分これから先も、犯人探しはなくならないと思います。
それはそれとして、学んだことは生かしましょう。
業務標準があるのならば、確実に改善内容を織り込みます。
なければ、関係者を集めて 展開しましょう。
自分中心ではなく、皆で共有することが業務改善です。
そして、次からは その通りに実施することです。
ちなみに 業務標準を整備する目的のひとつは、皆で共有するためです。
そして、業務改善・業務改革のベースラインになるものです。
業務標準については別投稿していますので、そちらを参照下さい。
(下に投稿記事記載します)
参考投稿記事:業務改革のベースライン!業務標準をわかりやすく作成する方法とは
改善から改革へつなぐ方法
小さな業務改善が積み上がっていくと、業務の重なりが起きてきます。
特に、失敗から改善した場合は 業務が増える傾向にありますよね。
例えば、部署単位で見た場合 2重・3重に同じことをしていたりすることもあります。
場合により、スキマ業務も発生しているのかもしれません。
一度棚卸しをする必要があります。
また、変化が激しいビジネス環境です。
変化に追従する必要もありますよね。
そもそも5年も同じ業務をしているとしたら、事業リスクは大きくなっていると思います。
失敗から学び 業務改善が起こっている組織であれば、業務・事業改革をする素地が整っているはずです。組織をスルーで見て、業務・事業改革を起こしましょう。
具体的には、プロジェクト化し 組織のメンバーを巻き込み実施します。
その際、取り除く / 減らす / 増やす / 付け加える 4つのキーワードで考えることが良いと思います。
4つのキーワードについては別投稿していますので、そちらを参照下さい。
(下に投稿記事記載します)
参考投稿記事:個人・組織を活性化させる!自己変革する組織への4つのステップ
また、デジタル化は 必ず検討することです。
業務・事業をデジタルにシフトすれば、次のイノベーションにつなげることができます。
改革からイノベーションへつなぐ方法
ここまでは「失敗から やり方を変える」について記載してきました。
最後は、「失敗から やることを変える」です。
例えば、図面検討についての事例を挙げました。
意匠面と裏面を間違えたという事例です。
最初から意匠面と裏面を現物のように見えることができたら どうでしょうか?
図面検討そのものが必要なくなりますよね。
そして、浮いた時間は 違うことをすれば良いのです。
実際に私の事例では、デジタル技術を使って 過去に自分自身が失敗したこと全てを 一瞬でわかるプロセスに変えてきました。
失敗の経験からイノベーションにつなげた事例です。
失敗には、イノベーションにつながるヒントが いっぱいあります。
改革の繰り返しによって、変化が普通になります。
変化が普通になれば、イノベーションのアイデアも出てくるものなのです。
まとめ
失敗は、成功のもと。
失敗によって、業務・事業の改善・改革・イノベーションが生まれます。
今回は、私の事例から 失敗から学び 業務改善・改革・イノベーションへつなげる方法について 紹介しました。
失敗から学び 再発防止する方法
失敗から学びの質を上げる方法について紹介しました。
そのためには、なぜ?を考えることです。
周りの環境のせいではなく、自分を中心に なぜ?を自問自答しましょう。
再発防止から改善へつなぐ方法
学んだことは 横展開しましょう。
失敗を業務改善として共有し、皆で再発防止をするのです。
業務標準があるのならば、確実に改善内容を織り込みます。
なければ、関係者を集めて 展開しましょう。
改善から改革へつなぐ方法
失費から学び 業務改善が起こっている組織であれば、業務・事業改革をする素地が整っているはずです。
組織をスルーで見て、業務・事業改革を起こしましょう。
具体的には、プロジェクト化し 組織のメンバーを巻き込み実施します。
改革からイノベーションへつなぐ方法
最後は、「失敗から やることを変える」つまりイノベーションです。
私の失敗事例から、私が実際に行ったイノベーションについて 少し触れました。
失敗には、イノベーションにつながるヒントが いっぱいあるのです。
失敗から学び、改善する。
改善があるから、変化に強くなり 改革につながる。
改革があるから、変化が普通になり 抜本的なイノベーションにつなげることができるのです。
私自身が会社生活の中で 実感したことです。