あなたの思いを実現させる!成功するボトムアッププロジェクトの立ち上げ方法とは

ボトムアッププロジェクトって、知っていますか?

ボトムアッププロジェクトは、自らの思いを実現するために実施するものです。

ボトムアップアプローチは、現場から改革・変革を起こします。

現場のことは、現場が一番知っています
なので、大きなインパクトを生み出すことができるのです。

あなたも普段の仕事の中で、

  • もっとこうしたら良いのに
  • 私ならこうするのに

思ったことありませんか?

これらを実現するのが、ボトムアッププロジェクトです。

一方で、ボトムアップでプロジェクトを起こすことに 躊躇する人もいると思います。

  • どうせ自分の言うことなど聞いてもらえない
  • わざわざ自分から言い出して 苦労することもない
  • 一杯の抵抗を受けてまで なぜやらないといけないのか

でも少し考えてみてください。

現在の組織、特に大きい企業の場合、業務が細分化されていますよね。
トップ・ミドルマネジメントからは、個々の業務は 見えないのです。

また、トップ・ミドルマネジメントは 数年で異動しますよね。
現場を理解した頃には、変わってしまいます。

組織の中で気づいているのは、あなただけなのかもしれないのです

そして、その気づきは 組織に大きく貢献するものかもしれないのです

私自身は、20年以上プロジェクトリーダーをしていました。
そのほとんどのプロジェクトは、ボトムアップアプローチでのプロジェクトです。

自分自身の気づき、他の現場の人からの気づきに基づいて実施しています。
ボトムアップアプローチでのプロジェクト、破壊力があることを知っています。

今回は、私自身の経験から「成功するためのボトムアッププロジェクトの立ち上げ方法」について 紹介したいと思います。

成功するためのボトムアッププロジェクトの立ち上げ方法

今回は、3つ紹介したいと思います。

  • ステークホルダーとの関係構築
  • 企画構想の挙げ方のポイント
  • チームビルディング方法

あくまでも立ち上げ方法に限定していますので、立ち上げ以降については 他の投稿を参照ください。

ステークホルダーとの関係構築

一般的にプロジェクトのステークホルダーというと、自部署・関係部署のトップマネジメント層・ミドルマネジメント層が思いつくと思います。

それも大切な要素なのですが、ボトムアッププロジェクトの場合は 以下の2つの順番で 関係構築することが必要です。

  • 仲間を作る
  • トップマネジメントから賛同を得る

トップダウンプロジェクトの場合、反対勢力は ほとんどいません。
というか、表立って反対はしません。

一方、ボトムアッププロジェクトは、反対勢力・抵抗勢力が一杯います。
それも、面と向かってです。

仲間を作る

気づいたアイデアを、信頼できる仲間に相談します。
自部署だけではなく、関係部署も含めます。

そして、アイデアをブラッシュアップしながら 仲間を増やします

突き抜けたアイデアほど、必ず仲間を見つけましょう。

仲間は、マネージャー層である必要はありません。
現場目線の人から 賛同者を増やします

アイデアが突き抜けているほど 反対する人は多いです。
潰される前に、少しでも賛同者を増やすことに注力してください。

仲間がいれば、反対勢力の人も 権力だけで押さえ込むことはできなくなります。

トップマネジメントから賛同を得る

次に、賛同してくれるトップマネジメントとの関係を作ります。

自部署である必要はありません。

もっとも影響力が大きいトップマネジメントを巻き込むことです。

とはいえ、大きい会社ほど組織は官僚化していますので 自部署無視は難しいかもしれません。
その場合は、自部署で「こんな話しをしてきます」と概要を説明してから行くことです。

次項で説明する企画構想のポイントが押さえてあれば、話しに行く程度ならば 反対されることはないと思います。

例えば 私の場合、ほとんどがデジタル技術を使ったプロジェクトでした。

なので、IT部門のトップマネジメントに 直接話しに行っています。

情報化予算 必要ですよね。
もっとも影響力が大きいトップマネジメントです。

自部署内へは、ほとんど話しをしていませんでした。

ちなみに、当時の私は マネージャー職ではありません。
一緒に参加した関係部署の仲間にはマネージャー職もいましたが、説明は私です。

私のキャラで許された面もありますが、当時は こんなこともできたのです。

そして、賛同を得ました。
それどころか、トップマネジメントでいる間 ずっと気にかけてくれていました。

この状況になれば、他のステークホルダーとの関係も構築されていきますよね。 

もっとも影響力が大きいトップマネジメントを巻き込みましょう

但し、自部署内にも 目を向けましょう。
今は、直談判は難しいと思います。

企画構想の挙げ方のポイント

アイデアだけを淡々と説明しても、現場を知らない人には 通じません。

突き抜けたアイデアだったとしても 一緒です。

要は、聞いている側が 頭の中で広がらないのです。

この対策としてもっとも有効な方法は、組織のビジョン・戦略あるいはトップマネジメント層で話題になっていることに アイデアを結ぶつけることです。

冒頭は、組織のビジョン・戦略あるいはトップマネジメント層で話題になっていることから入ります。

そして、アイデアがどう貢献するか説明するのです。

このストーリーに矛盾がなければ、マネジメント層で反対する・できる人は そんなにはいません。

特に、官僚組織ほど 効果があります。

例えば、私の事例をひとつ挙げます。

当時ある技術領域で、競合他社に負けているのではないかと トップマネジメント層で話題になっていました。

当然、担当部署では守りに入りますよね。
数値並べて負けていないことを せっせと説明していました。

我々の企画資料の冒頭は、ある面では負けているという競合他社との比較から入っています。
ビジュアルに 左右にクルマを並べています。

そして、「商品力をあげるために○○というデジタル技術で解決したい」がストーリーです。

結果は 資料を説明し終わった途端に、「ぜひやってくれ」一言で決定しました。

逆に即答すぎて面食らったのですが、即答の事実は その後の展開に大きく影響しました。
表立って反対できる人はいなくなりますよね。

ボトムアップアプローチだからといって、積み上げていたのではトップマネジメントには伝わりません。

企画構想は、トップダウンアプローチにすべきです。

チームビルディング方法

プロジェクトの立ち上げにあたってのメンバーは、前述した仲間で十分です。

ここでは、プロジェクト承認後の初期メンバーについて紹介します。

アイデアのレベルにもよりますので、2つに分けて記載します。

突き抜けたアイデアの場合は、最初は少人数で十分です。
立ち上げに協力してくれた仲間数名で、先ずは開始します

但し、立ち上げに協力してくれた仲間は 絶対に忙しい人たちです。
問題意識を持っている人たちなので、当たり前ですよね。
他にもいっぱい案件抱えています。

また、通常 アジャイルでプロジェクトを進めることになります。

短時間集中型で集まり、さっさと試行することを優先します

そして、数回廻したら 徐々にメンバーを増やしていきます。

改善・改革レベルのアイデアの場合は、きちっとプロジェクト体制を作るべきです。

関係する部署からメンバーをアサインし、組織図にします。

これについては別投稿していますので、そちらを参照ください。
(下に 投稿記事記載します)

参考投稿記事:プロジェクトを活性化させるための”メンバー選考基準・選考方法”

まとめ

今回は、私自身の経験から「成功するためのボトムアッププロジェクトの立ち上げ方法」について 紹介しました。

今回は、以下3つ紹介しました。

  • ステークホルダーとの関係構築
  • 企画構想の挙げ方のポイント
  • チームビルディング方法

ボトムアッププロジェクトの場合、ステークホルダーとの関係構築では 以下の2つの順番で 実施することが必要です。

  • 仲間を作る
  • トップマネジメントから賛同を得る

企画構想の有効な方法として 組織のビジョン・戦略あるいはトップマネジメント層で話題になっていることに アイデアを結ぶつけることを紹介しました。

最後に、チームビルディング方法として プロジェクト承認後の初期メンバーについて紹介しました。

トップダウンプロジェクトの場合、反対勢力は ほとんどいません。
というか、表立って反対はしません。

一方、ボトムアッププロジェクトは、反対勢力・抵抗勢力が一杯います。
それも、面と向かってです。

こうしたボトムアッププロジェクトの性質を踏まえて、ぜひチャレンジして欲しいと思います。

なぜならば、現場のことは 現場が一番知っています。
また、アイデアは現場に眠っていることが多いのです。

そして、ボトムアップアプローチこそ 最前線の改革・変革を起こすことができると考えています