判断できる範囲を増やす!リーダーが即断即決を鍛えるための方法とは

(2022/3/30 更新しました)

問題が発生した時、プロジェクトリーダーには 即断即決が求められます。

先送りは 問題を溜める一方、やがて計画に影響します。

即断即決、プロジェクトのスピード・効率・士気を上げます。

そのためには、プロジェクトリーダーは 常日頃から意識し鍛えることです。

今回は、私自身が即断即決するために 日頃から心掛けていたことを 紹介したいと思います。

即断即決を鍛えるための3つの方法

プロジェクトでは、必ず問題が発生します。

メンバー間の衝突・各機能間の利害対立・他部署との利害対立・外部環境の変化 問題が発生する原因は一杯あります。

プロジェクトで問題が発生した際、問題点リストを使用して問題点管理をしていると思います。
先送りすれば、記載された問題点増える一方ですよね。

やがて、計画に影響します。

これを避けるためには、プロジェクトリーダーが できる限り 即断即決できる範囲を広げるしかありません

権限のことを言っているのではありません。
プロジェクトを良い方向に導くために 自ら判断できる範囲を増やすことです。

今回は、私自身が実践していた即断即決を鍛えるための方法を3つ紹介したいと思います。

  • 組織の業務を知る
  • アンテナを高く立てる
  • ひとりで乗り込み、ひとりで決める

以下順番に紹介したいと思います。

組織の業務を知る

そもそも業務を知らなければ、選択肢も出てきません。

評価基準もなければ、判断基準もありません。
決断できる要素が何もないのです。

組織の業務を知る、判断するための大前提です。

業務を知るための方法、3つ紹介します。

  • 業務の全体を把握する
  • 組織の方針を理解する
  • 業務の現場を見つめる

業務の全体を把握する

各組織、機能単位で分かれていると思います。
人事部・経理部など ○○部単位 で分かれていることが多いのではないでしょうか。

機能単位の部署の一員であれば、その部署の業務を知ることです。

自分自身の仕事だけではなく、自部署がどう動きどういう成果を出しているのか 全体を把握します

各組織の中にも、さらに細分化された機能単位で分かれていると思います。
組織表見れば、概略は理解できますよね。

先ずは、どう関わり 成果を出しているのか 調べ理解します。
要は、組織の価値連鎖を把握するのです。

また、重要な成果物が複数あるのが普通だと思います。
各成果物ごとに理解します。

組織は、成果物を出すために動いています。
成果物から辿る方が、早く理解できると思います。

配属されたばかりであれば、聞けば良いのです。
最初は 教えてもらえますよね。

私は、3部門異動していますので 3回経験があります。
知ろうという意識があれば、最初の1ヶ月で 大体のことは 吸収できます。

組織の方針を理解する

各組織、年度方針(年方針)を策定していると思います。
今年の目標、そして そのために実施することが 記載されているものです。

これを過去も含めて3年分確認します

各組織の向かっている方向・何を重点として取り組んでいるか・そして何を問題と感じているか 理解することができます。

時系列で読めば、前年に起こったこともわかります。
必ず次の年の方針に記載されているものです。

業務の現場を見つめる

ある程度理解できたら、自部署で行われている打ち合わせを観察してみてください。

先ずは、大きなイベントの会議体ありますよね。
トップマネジメントが出席し、状況確認するようなイベントです。

支障なければ、出席しましょう

そして、自分の周りで行われている打ち合わせを 観察しましょう。
出席者を見れば、どんな打ち合わせか 徐々にわかってきます。

どういう目的でどういう方法で行っているか 観察します

現地現物 大事です。

数字を捉えることも大切ですが、その数値は 現場の積み重ねで成り立っています。

アンテナを高く立てる

適切な判断のためには、変化を捉え 組織に与える影響を把握しておく必要があります。

そのためには、組織の内外にアンテナを張ることです。

関係部署はもとより、経営に近い部署とのネットワーク築きましょう

できれば、各組織の現場の最前線の人たちが良いです。
最も早く情報を入手することができます。

それには、いろいろな場所に顔を出すことです。
機会を作らなければ、そもそも相手を知ることもできません。

そして、発言もします。
ただ座っているだけでは、相手も気付きません。
話し合ってこそ、お互い相手を理解します。

こういう機会を持つと、意外と後になって連絡があったりします。
こちら側からも、何かあれば相談しますよね。

こうしてネットワークを拡げていきます。

ひとりで乗り込み、ひとりで決める

上記2つとは異なり、3つ目は 自分自身が実践することになります。

打ち合わせの場、ゾロゾロと多くのメンバー引き連れて出席していませんか?
なんで、こんなにたくさんいるの? 疑問に持つこと多々あります。

多くの場合、結論出すのも時間かかりますよね。
この場で身内の調整するなよ 相手側にいる私の心の声です。

多く出席すれば、工数は人数分の掛け算です。
全くムダな時間です。

ひとりで乗り込み、ひとりで決める。
よほど自信がないとできないことかもしれません。

だからこそ、あえて そうするのです

上記2つを実践していれば、決断する基礎はできているでしょう。
今回紹介した3つは、相互に関係しています。

それ故、自分自身の現状を確認できる 良い機会でもあります。

私の場合は、ほぼ新入社員の頃から 実践していました。
役職指定がない限りは、他部署に乗り込むのは 基本ひとりです。

それでも 結論を保留にして戻ることは ほとんどありません。

鍛えるには、やはり実践必要です

但し、大企業にお勤めの方は 上位の反応に注意しながら行ってください。
面倒な上司もいますよね。

まとめ

問題が発生した時、プロジェクトリーダーには 即断即決が求められます。

先送りは 問題を溜める一方、やがて計画に影響します。

そのためには、プロジェクトリーダーは 常日頃から意識し鍛えることです。

今回は、私自身が実践していた即断即決を鍛えるための方法を 紹介しました。

組織の業務を知る

組織の業務を知ることは、選択肢を考え 評価基準・判断基準を持つことにつながります。

業務を知るための方法、3つ紹介しました。

  • 業務の全体を把握する:自部署がどう動いて成果を出しているのか、全体を把握する
  • 組織の方針を理解する:組織の年度方針、過去3年分確認し理解する
  • 業務の現場を見つめる:現地現物で何をしているのか観察する

アンテナを高く立てる

適切な判断のためには、変化を捉え 組織に与える影響を把握しておく必要があります。

各組織の現場の最前線の人たちとネットワークを築きます。

  • いろいろな場所に顔を出し、機会を創る
  • そして、発言し 相互理解を深める

やがて、ネットワークにつながっていきます。

ひとりで乗り込み、ひとりで決める

上記2つとは異なり、自分自身が実践することになります。

ひとりで乗り込み、ひとりで決める。
よほど自信がないとできないことかもしれません。

だからこそ、あえて そうするのです。

自分自身を鍛える機会になります


プロジェクトリーダーに限らず、意思決定のスピードは重要です。

即断即決できれば、問題の先送りも防げます。

それには、やはり 日頃の意識、そして実践が大切なんだと思います。

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