本質的・抜本的解決を目指す!問題解決の考え方・進め方のポイント

問題解決手法とは、問題を明確にし 真因を掴み 対策を考え 解決する方法です。

ただ、今 実施した問題解決 小手先の解決になっていませんか?

常に 問題があるから ビジネスは成立します。
問題解決とは、ある意味ビジネスそのものなのです。

そして、競争力の源泉でもあります。

ならば、本質的・抜本的解決を目指すべきと思いませんか?

それは、新たなビジネスアイデアにつながるのかもしれません。

今回は、本質的・抜本的な問題解決を実現するための考え方・進め方のポイントについて 紹介したいと思います。

いずれも 私自身が本質的・抜本的な問題解決を実施してきた経験に基づいています。

本質的・抜本的な問題解決における考え方のポイント

問題解決手法を少しおさらいをすると、真因を掴むために なぜなぜを繰り返し 真因に対し対策を行う方法です。

基本的に、ドリルダウンで問題を深掘りしていきます。
真因にたどり着くまで、考えていきます。

真因にたどり着きました。
さあ、対策を考えよう。

ちょっと待ってください。
本当にそれだけが 真因でしょうか?

ドリルダウンを実施している時は、視点がそこに集中しています。
考える範囲も、深掘りするほど狭くなっています。

限定された範囲で把握した真因は、検討時点のピンポイントの真因です。
当然、それに対する対策も ピンポイントの対策ですよね。

確かに 問題解決には なってはいます。
でも、これでは本来すべき本質的・抜本的な解決に たどり着くことはできません。

一度、立ち止まってみましょう
視点を拡げるのです

これだけで、本質的・抜本的な問題解決につながる可能性が グッと増えます。

本質的・抜本的な問題解決の進め方のポイント

次に、本質的・抜本的な問題解決の進め方のポイントについて 3つ紹介したいと思います。

  • 1歩下がって全体を見よう
  • 対策はANDで考えよう
  • 解決策は絶対にあると信じよう

尚、製造現場での問題解決・法規対応などの緊急的な問題解決は、当然ですが 対象外です。

以下、順番に紹介します。

1歩下がって全体を見よう

そもそも問題の裏返しを対策とする人、一杯いますよね。
これは、論外です。

また、ドリルダウンを ある特定の原因に限って行っているケースも よく見かけます。
偏っているケースです。

最初から、真因をわかったつもりで実施しているケースもありますよね。

先ずは、偏りなく 先入観も持たず実施することが重要です

もちろん、問題に関する知識・ノウハウは持っていると思います。
でも、それと先入観は 別物です。
分けて考えないといけません。

こうすると、ドリルダウンの結果は 1箇所だけではないと思います。
かなりの数の分岐で連なった体系図になっているはずです。

フォント11サイズならば、通常 印刷すれば A3サイズ以上には なります。
ホワイトボードでも 2面は使うと思います。

逆にいえば、これぐらいの分量は出す必要があるということです。

その中から、真因を見つけ出します。
多くは、1つ2つぐらいでしょうか。

ここで、対策案を考えるのが問題解決手法の手順ですが、ちょっと立ち止まってみましょう。

1歩下がって、もう一度全体を見るのです。

真因が2つ以上の場合もあります。
真因に関係するものもあります。

また、各分岐の最後が 同じ原因になっているものもあると思います。

それらを括ってみることにより、もっと大きな真因も見つかるかもしれません。

ドリルダウンの結果は、元々体系になっています。
体系で考えてみましょう。

違う場所に記載した2つ・3つを くっ付けて 考えてみましょう。
そこから生まれるものもあります。

似たようなキーワード、頻繁に出ていませんか?
大きな真因かもしれません。

多くは、組織の基盤(人・文化・風土・インフラなど)・ツール関係・業務そのものに分かれると思います。

意識して、見つめてみてください

そして、これらを真因として取り上げるのです。

対策をANDで考えよう

取り上げた真因、一度に解決できないか考えましょう。

ORではなくANDで考えるのです。

先ほど、真因の多くは 組織の基盤・ツール関係・業務そのものと記載しました。
取り上げた真因の多くは、対策する範囲・影響する範囲が広くなっていると思います。

だからこそ 本質的・抜本的解決につながるのです。

そして、AもBもCも 解決する方法を考えます。
本質的・抜本的対策を考えましょう。

考える視点は、本来ありたい姿・あるべき姿(ビジョン)からです。
以前に投稿しましたが、ビジョン設定型で考えましょう。
(下に投稿記事 記載します)

ビジョンがあれば、解決策も必ず出てくるはずです。
ありたい姿・あるべき姿に近づける対策を 考えるだけのことなのです。

参考投稿記事:ビジョンへ近づき個人の成長を促す!ビジョン設定型の問題解決とは

解決策は絶対にあると信じよう

ANDを満足する対策、ポンポン出てくるものではありません。

でも、絶対にあります。
トレードオフになることにでも、第3の案はあります。

また別途投稿しますが、「組織の効率化 or 価値向上」 一見利益相反するように思えます。
でも、両立するのですよ。

価値を向上するプロセスを 効率化すれば良いのです。

また、ありたい姿・あるべき姿があれば、近づける一歩を選択するだけです。

当然、期間・コストの問題はあります。
それを踏まえた上での選択にはなりますが、解決策は 絶対あります

そのためには、先ずは あなた自身が解決できると信じることです。


その上で、私がよく実践していることを 少し紹介します。

トレードオフになっていることを 一旦抽象化します。
ひとつ上の概念にすることです。

そうすると 意外と同じことを言っていることに 気づくことがあります。

同じであれば、具体的な対策 考えることできますよね。

一度試してみると良いかなと思います。

まとめ

問題解決手法、問題を明確にし、真因を掴み対策を考え解決する方法です。

ただ、今実施した問題解決 本質的な解決でしょうか?

複数の真因、真因の周りを考えることで、本質的・抜本的に解決できることがあります。

今回は、本質的・抜本的な問題解決を実現するための考え方・進め方のポイントについて 紹介しました。

本質的・抜本的な問題解決における考え方のポイント

  • 真因を掴むためのドリルダウンが終わったら、一度 立ち止まってみよう
  • そして、視点を拡げよう

本質的・抜本的な問題解決の進め方のポイント

①1歩下がって全体を見よう

  • 真因が見つかったからといって、すぐに対策案を考えない
  • 1歩下がって 体系で考えてみる
  • 組織の基盤・ツール関係・業務そのものを意識して見つめる

対策をANDで考えよう

  • 取り上げた真因、一度に解決できないか考える
  • ORではなくANDで考える
  • 考える視点は、本来あるべき姿から

解決策は絶対にあると信じよう

  • 解決策は絶対ある
  • あなた自身が解決できると信じること

常に問題があるから ビジネスは成立します。

問題解決とは、ある意味ビジネスそのものなのです。

ならば、本質的・抜本的解決を目指すべきだと思いませんか?

(2022/9/9 修正投稿しました)

参考投稿記事:問題解決はビジネスの基本!問題解決をレベルアップする3つのポイント