本質的・抜本的解決を目指す!問題解決の進め方のコツとは

本質的・抜本的解決を目指す!問題解決の進め方のコツとは

(2025/4/23 更新しました)

あなたの実施した問題解決、小手先の解決になっていませんか?

真の問題解決になっていますか?

問題解決手法とは、問題を明確にし、真因を掴み対策を考え解決する方法です。

常に 問題があるから ビジネスは成立します。

問題解決とは、ある意味ビジネスそのものなのです。

ならば、「本質的・抜本的解決を目指すべき」と思いませんか?

今回は「本質的・抜本的な問題解決を実現するための進め方のポイント」について紹介します。

私自身が本質的・抜本的な問題解決を実施してきた経験に基づいています。

問題の全体像を把握するための第一歩

問題を発見するためのフレームワーク

問題解決力を発揮する第一歩は、問題を正確に捉えることです。

この段階で役立つのがフレームワークの活用です。

例えば、「4つの視点(人・モノ・金・情報)」や「5W1H(Who, What, Where, When, Why, How)」といったフレームワークがありますよね。

また、問題を正しく認識するためには、正確かつ十分なデータ収集が不可欠です。

推測や伝え聞いた2次情報ではなく、1次情報を集めることが大切です。

これらを用いることで表面的な事象から事実に基づいた問題の本質を明らかすることが可能です。

「思い込み」を排除して客観的に分析する

本質的・抜本的な問題解決を目指す上では、主観的な思い込みを排除し、客観的に問題を捉える姿勢が重要です。

問題解決では、真因にたどり着くまでドリルダウンする方法で行いますよね。

いわゆる「なぜなぜを繰り返す」です。

そして、ドリルダウンを実施している時は、視点が一点に集中していますよね。

考える範囲も、深掘りするほど段々と狭くなっていきます。

いわゆる「虫の目」ですよね。

なので、ある程度深掘りしたら、一旦視点を変えることが必要なのです。

一度、立ち止まってみましょう。

視点を拡げるのです。

再度ドリルダウンしたものを見つめてみましょう。

結構「固定概念」に捉われている箇所が見つかるはずです。

これだけで、本質的・抜本的な問題解決につながる可能性が グッと増えます。

本質的・抜本的な問題解決の進め方のコツ

次に、本質的・抜本的な問題解決の進め方のポイントについて 3つ紹介したいと思います。

  • 1歩下がって全体を見よう
  • 対策はANDで考えよう
  • 解決策は絶対にあると信じよう

以下、順番に紹介します。

1歩下がって全体を見よう

そもそも問題の裏返しを対策とする人、一杯いますよね。

また、先ほど説明したドリルダウンを ある特定の原因に絞って行っている人も よく見かけます。

最初から、真因をわかったつもりで実施している人もいます。

特に、問題に関する知識やノウハウを持っている人が陥りやすい罠です。

先ずは、ドリルダウンにしろ対策案を考えるにしろ、偏りなく先入観も持たず実施することが重要です。

もちろん、問題に関する知識・ノウハウは大切です。

でも、それと先入観は 別物です。

分けて考えないといけません。

例えば、偏りなく先入観も持たず実施すれば、ドリルダウンの結果は 1箇所だけではないと思います。

かなりの数の分岐で連なった体系図になっているはずです。

比較的小さな問題でもフォント11サイズならば、 印刷すれば A3サイズ以上には なります。

ホワイトボードでも 2面は使うと思います。

逆にいえば、これぐらいの分量は出す必要があるということです。

その中から、真因を見つけ出していきます。

多くは、1つ2つぐらいでしょうか。

ここで、対策案を考えるのが問題解決手法の手順ですが、ちょっと立ち止まってみましょう。

1歩下がって、もう一度全体を見るのです。

真因が2つ以上の場合もあります。

真因に関係するものもあります。

また、各分岐の最後が 同じ原因になっているものもあると思います。

それらを括ってみることにより、もっと大きな真因も見つかるかもしれません。

ドリルダウンの結果は、元々体系図になっていますよね。

体系で考えてみましょう。

違う場所に記載されている2つ・3つを くっ付けて 考えてみましょう。

「新しいアイデアは、既存のアイデアの組み合わせである」という言葉がありますよね。

似たようなキーワード、頻繁に出ていませんか?

大きな真因かもしれません。

多くは、「組織の基盤(人・文化・風土・インフラなど)」「ツール関係」「業務そのもの」の3つに分かれると思います。

意識して、見つめてみてください。

そして、これらを真因として取り上げるのです。

対策をANDで考えよう

取り上げた真因、一度に解決できないか考えましょう。

ORではなくANDで考えるのです。

先ほど、真因の多くは 「組織の基盤」「ツール関係」「業務そのもの」と記載しました。

取り上げた真因の多くは、対策する範囲・影響する範囲が広くなっていると思います。

だからこそ 本質的・抜本的解決につながるのです。

そして、AもBもCも 解決する方法を考えます。

本質的・抜本的対策を考えましょう。

考える視点は、本来ありたい姿・あるべき姿(ビジョン)からです。

ビジョンがあれば、解決策も必ず出てくるはずです。

ありたい姿・あるべき姿に近づける対策を 考えるだけのことなのです。

解決策は絶対にあると信じよう

ANDを満足する対策、ポンポン出てくるものではありません。

でも、絶対にあります。

トレードオフになることにでも、第3の案はあります。

例えば、「組織の効率化 or 価値向上」利益相反するように見えますよね。

でも、両立するのですよ。

「価値を向上するプロセス」を 効率化すれば良いのです。

また、ありたい姿・あるべき姿があれば、一歩でも近づける対策を選択するだけです。

当然、期間・コストの問題はありますが、解決策は絶対にあります。

そのためには、先ずは あなた自身が解決できると信じることです。

その上で、私がよく実践していることを 少し紹介します。

トレードオフになっていることを 一旦抽象化します。

ひとつ上の概念にすることです。

そうすると、「なんだ、結局は同じことなのでは」と 気づくことがあります。

同じであれば、具体的な対策 考えることできますよね。

一度試してみると良いかなと思います。

まとめ

今回は「本質的・抜本的な問題解決を実現するための進め方のポイント」について紹介しました。

問題解決手法とは、問題を明確にし、真因を掴み対策を考え解決する方法です。

常に 問題があるから ビジネスは成立します。

問題解決とは、ある意味ビジネスそのものなのです。

ならば、「本質的・抜本的解決を目指すべき」と思いませんか?

さて、今回は問題解決手法で「本質的・抜本的解決」をするための方法について記載しましたが、そもそも「ビジョン」が前提になりますよね。

以下の記事では「ビジョン設定型問題解決」について紹介していますので、こちらの記事も併せて読んでみてください。