ボトムアッププロジェクトを起こし成功に導く!進め方のポイントとは

ボトムアッププロジェクト、現場から起こすものです。

特に 抜本的・本質的なアイデアほど、個人で始めるのには 躊躇するでしょう。
当然、抵抗も受けます。

でも、やり方次第で 成功に導くことは可能だと思っています。

それには、まず 一歩踏み出すことです。

私自身の在職中は、ほとんどのプロジェクトをボトムアップで起こしています。

今回は、こうした経験から ボトムアップでプロジェクトを起こし成功に導くためのポイントについて 紹介したいと思います。

ボトムアッププロジェクトを起こす意義

組織は、トップダウンで ものごとが進むように設計されています。
プロジェクトでいえば、ほぼトップダウンだと思います。

でも、多くの問題・課題は 現場にあります。
組織の最前線は、トップマネジメントからは なかなか見えないものです。

そして、この乖離を埋めるのが ボトムアップアプローチによるプロジェクトです。

なので、組織として ボトムアッププロジェクトは とても大切なのです

とはいえ、1個人から プロジェクトを起こすのは 躊躇しますよね。
「何言っているんだ」マネジメント層から指摘されるかもしれません。

それでも、組織の中で気づいているのは 最前線のあなたです。

あなたが一歩踏み出せば、組織の問題を 根本から解決できるのかもしれません
そこからアイデアが拡がり、突き抜けたビジネスモデルができるのかもしれません。

アイデアは 社内に眠っている。
それは、あなたのアイデアなのかもしれないのです。

私の実施事例、少し紹介します。

ある分野、デジタルとは無縁の世界でした。
全て、実験で評価です。

当然、何をするのも時間がかかりますよね。
エンジアリングの力・デジタルの力でなんとかならないのか、これが私の最初の問題提起です。

当時は、私はマネージャー職ではありません。
1個人、ボトムアップで プロジェクトを起こしています。

最終的な結果は、どうなったか。
海外で賞もいただいたビジネスモデルになっています。

大きな会社にいたからと言われそうですが、大会社の方が難しいのです。
完全に官僚組織の1員です。
抵抗 どれぐらいかだったか 想像してみてください。

こんな経験を持つ私から、一歩踏み出すためのボトムアップアプローチの進め方について 3つポイントを紹介したいと思います。

  • アイデアを膨らませ、仲間を見つける
  • 構想ができたら、一気に畳み掛ける
  • 早々に実績をつくる(できれば、構想時に実績があると良い)

以下3つについて、紹介したいと思います。

アイデアを膨らませ、仲間を見つける

アイデアを見つけた時、まず最初に相談するのは 上司でしょうか?

改善・改革レベルならば、特に問題はありません。

でも抜本的なアイデアの場合は 避けた方が良いです。

上司、現在の業務・組織を作ってきた人たちです。
過去の成功体験から ものごとを考えます。

もちろん、どういう上司に当たったかによります。
ただ 多くの場合、否定的な立場を取るものです。

「できるわけない」
言われた経験ないでしょうか?

まずは、自分自身で アイデアを膨らましましょう
そして、アイデアの検証をするのです

既存の業務に影響しない範囲で、どれほど影響を与えれるのか 簡易な方法で検証します。
エンジニアであれば、技術のインパクトを仮説検証します。

本格的な仮説検証をするのは、もっと後です。
まずは、実現可能なのかを検証します。

ひとりでの検証です。
可能性に注目しましょう

そして、その結果を仲間と共有します
仲間とは、以前に投稿した パレートの原則の2割の人たちです。

あなたのアイデアにインパクトがあれば、必ず賛同する人はいます。

ここでいう仲間は、同じ組織である必要はありません。
影響を与えることができる他の組織の人でも良いです。

そして、仲間と議論し アイデアをさらに膨らませ、検証範囲を広げていきます

構想ができたら、一気に畳み掛ける

仮説検証で ある程度の手応えを感じたら、仲間と共に実際に使ってみましょう。

現実の業務に適用するのです。
そして、反応を確認します。

また、並行して 仲間と適用できる範囲をどんどん増やしていきます

エンジニアであれば、アイデアを膨らませ 技術が適用できる業務を少しづつ増やしていきます。

できる範囲で 技術開発も進めます。
そして、簡易の仮説検証もします。

ここまでくると、アイデアは ある程度の規模になります。
構想ができあがっていると思います。

いよいよ構想 ぶち上げましょう

そして、一気にボトムアッププロジェクトとして始めます

実際に検証したした成果も 既にあります。

プロジェクトを阻止することは、もはや できない状況になっているはずです。

早々に実績をつくる

構想段階で、現実の業務に適用して 検証しています。
そして、プロジェクトとして開始しています。

ここからは、適用範囲を増やしていきます

早々に実績を挙げていきます
そして、現実の業務として 廻していきます。

並行して、さらに適用範囲を拡げるアイデアを模索していきます
エンジニアであれば、本格的に技術開発もします。

また、さらに仲間を増やしていきます

先ほどあげた私の事例では、最初は3名から開始しています。
プロジェクトの最終段階では、100名を超える仲間と共に 実施していました。

これらについては、以前の投稿で紹介していますので そちらを参照ください。
(下に 投稿記事掲載します)

参考投稿記事:アジャイルで抜本的改革を成功するための「人を動かす」ポイントとは

参考投稿記事:仮説検証PDCAをすばやく廻す!アイデアを検証するための4つのポイントとは

まとめ

ボトムアッププロジェクト、現場から起こすものです。

特に 抜本的・本質的なアイデアほど、個人で始めるのには 躊躇するでしょう。
当然、抵抗も受けます。

でも、やり方次第で 成功に導くことは可能です。

今回は、私の在職中の経験から ボトムアップでプロジェクトを起こし成功に導くための3つのポイント について紹介しました。

❶ アイデアを膨らませ、仲間を見つける

まずは、自分自身で アイデアを膨らまし 検証しましょう
実現の可能性を検証します。

そして、その結果を元に 仲間を見つけましょう
議論し アイデアをさらに膨らませ、検証範囲を広げていきます。

❷ 構想ができたら、一気に畳み掛ける

現実の業務に適用し、反応を確認しましょう
また、並行して 仲間と適用できる範囲をどんどん増やしていきます。

そして、いよいよ構想 ぶち上げましょう
一気にプロジェクトとして始めます。

早々に実績を創る

既にプロジェクトとして、開始されています。
早々に実績を挙げていきます

並行して、さらに適用範囲を拡げるアイデアを模索していきます。
また、さらに仲間を増やしていきます


ボトムアッププロジェクト、回転が始まれば 好循環が生まれます。

現場の問題です。
周りの人は、全て当事者なのです。

まずは、一歩踏み出すこと
必ず何かが変わります

(2022/8/27 修正投稿しました)