問題は現場にある!ビジネスに必要な3つの現場力を磨く方法とは

(2022/2/8 更新しました)

ビジネスに必要な現場力とは、現場を体系的・構造的に捉える力
そして、変化に気づき 影響範囲を把握する力適切な対策を打てる力と考えています。

問題は現場で起きています。

現場とは、製造現場・オフィスの現場だけを指しているのではありません。
社会・お客様の現場も含まれています。

そして、ビジネスは 問題解決です。
現場力が重要だという所以です。

また、現場力があれば 新たなアイデアを気づくことができます。
あなたのビジネスの未来ストーリーを描くこともできるでしょう。

今回は、ビジネスに必要な現場力を磨く3つの方法について、長年のビジネス経験から 私なりの考えを紹介いたします。

現場力とは

少しだけ、私の経歴を紹介します。

私が最初に配属されたのは、生産技術部門で 工程設計などを行っている部署です。
工場のライン設計も 実施しています。
なので、いわゆる 本当の製造現場を知っています。

入社して3年間ぐらいは、一番吸収力がある時です。
この時の経験は、その後の考え方に 大きく影響しています。

私にとって 現地現物:現場を見ることは、当たり前のことです。

製造現場では、現地現物でなければ 何もわかりません。
実際に目で見て 肌で感じて、初めて問題を把握できます。

その後、工場の現場から離れましたが、現場を中心に考える姿勢は変わりません。
オフィスであっても、現地現物は 基本です。

製造現場だろうが、オフィスだろうが、問題は現場で起こっているのです。

私の考える現場力は、以下3つです。

  • 現場を体系的・構造的に捉える力
  • 変化に気づき 影響範囲を把握する力
  • 適切な対策を打てる力

この3つは、相互に関係しています。
この中でも、現場を体系的・構造的に捉える力」が 最も重要です

この3つ、当たり前のことと思われるかもしれません。
でも、意外とできていないものなのです。

最初から わかったのでは? という案件で、ドタバタ 対処していませんか?
周りの環境が変わって、ドタバタ 対処していませんか?

よくあるケースだと思います。
私自身も、たくさん見てきています。

現場を体系的・構造的に捉える力

組織は、目的に向かって成果を出すように 構成されています。
個々の業務も、そのためのものです。

個々の業務を点で捉えても、組織の中の位置付けはわかりません。
線で見る必要があります

また、組織は、ジグゾーパネルのピースで構成されています。
自部署のピースの周りが、関係部署ですよね。
大きな括りの体系・構造です

製造ライン、線ですよね。
線にそって 点の作業(作業標準)があり、線の最終成果物が 製品です

オフィスでも同じです。
オフィスの場合は 個々の業務があり、業務フローで 線になります

また、製造ラインいくつかに分かれて構成されています。
仕入れ先からの部品調達もあります。
生産指示もありますよね。

体系・構造によって、最終成果物である製品が作られます

オフィスも、関係部署で構成されていますよね。
関係部署の協力=体系・構造によって、価値が提供されます

フロー・体系・構造を把握して 初めて、個々の作業・業務の位置付けがわかります

この体系・構造を捉える力こそ、現場力です

私の培った3つのビジネス手法(見える化手法・コンセプト思考・プロジェクトマネジメント)は、現場力が根源になっています。

さて、この体系・構造を捉える力 どうやったら身につくのでしょうか?

最近 心理学に興味があって 長期的記憶について学びました。
長期的記憶って、キーワードを体系化して脳に埋め込まれているということです。

そして、あるキーワードの触れると 頭の中にあるそのキーワードから関連されるキーワードが引き出されるそうです。

確かに、普通に経験していますよね。

あなたは何かを記憶する際 どうしていますか?
例えば、受験勉強の時 どうしていたでしょうか?

私の事例でいうと、ひたすら紙に書いていました。
多分 受験に必要なキーワードを関連付けて書いていたのだと思います。

では、私は ビジネスの現場で 体系的・構造的に捉えるためにどうしているでしょうか。

実は、何度もキーワードを紙(ホワイトボード)に書いているのです。
体系・構造がどうなっているか、納得いくまで書き直しています。

記憶する方法と考える方法は、別物なのかもしれません。
ただ、考える際のインプット情報のひとつに 記憶があります。

少し振り返ってみると良いのかもしれません。

あなた自身が記憶する際に、どういうことをしていたでしょうか?
もしかすると、自分自身に合った方法が見つかるかもしれません。

なぜなら、あなたの記憶は その方法によって脳に埋め込まれているからです。

変化に気づき 影響範囲を把握する力

変化が起こるのも 変化を受けるのも、現場です。

製造現場でいえば、需要が変われば タクト・人員 影響受けます。
部品も来なければ、製造できません。

オフィスでも、同じですよね。

何か変化を捉えた際 どこまで影響するのか気づくこと、その後の対策が変わります。

そのために磨くこと、先ずは ビジネスを体系的・構造的に捉えていることです。

体系的・構造的に捉えていれば、ある変化がどこまで影響するか 瞬時に把握することができます

また、変化の兆候は 早めに捉える必要があります。
変化に敏感になることです。

社会・お客様・社内でどんな変化が発生した時に、ビジネスに影響するでしょうか?
体系・構造のどの部分に、変化は 触れているでしょうか?

気づく力が必要です。
そして、それを現場から発信する力も必要です。

激動の時代です。
これから、ますます大切な力になると思います。

では、この気づきは どうやって磨くのでしょうか?

どこにアンテナを立てるのかは、ビジネスを体系的・構造的に捉えていることによって 磨くことができます。

あとは、受けた変化の情報を、どう受け止めるかです
これには、視点の多さが必要です。

例えば、ものごとの深さって、どうしてわかるのでしょうか。
それは、手前と奥をみるからです。
2視点なければ、深さは感じません。

短期・長期視点とか、お客様・自社視点とか、いろいろな視点で考えるように日頃から鍛錬することです

適切な対策を打てる力

影響が分かれば、対策を打つ必要があります。
問題解決力になります。

上記2つの能力で影響がわかっていれば、対策案は、いくつか出てきますよね。
問題解決力を向上させることができます

問題解決については、以前の投稿を参照ください。
(下に 投稿記事を記載します)

参考投稿記事:問題解決はビジネスの基本!問題解決をレベルアップする3つのポイント

まとめ

問題は現場(社会・お客様・組織内)で起きています。
そして、ビジネスは 問題解決です。

今回は、ビジネスに必要な3つの現場力について、私なりの考えを紹介しました。

ビジネスに必要な3つの現場力

  • 現場を体系的・構造的に捉える力
  • 変化に気づき 影響範囲を把握する力
  • 適切な対策を打てる力

そして、3つの中で「現場を体系的・構造的に捉える力」が 最も重要です。

私の培った3つのビジネス手法(見える化手法・コンセプト思考・プロジェクトマネジメント)は、現場力が根源になっています

現場力を磨く材料として、投稿参照いただければと思います。

また、現場力があれば、新たなアイデアを生み出すことができます。
あなたのビジネスの未来ストーリーを描くこともできる と考えています