ギャップを見つめる!非連続のアイデアを見つける視点と組織の姿

コンセプト思考は、コンセプトからドリルダウンしてアイデアを導く 思考法のひとつです。

では、コンセプト(アイデア)は どうやって生まれるのでしょうか?

それは 未来とのギャップを見つめることによって、生まれるものだと考えています。

これからは、従来にない非連続のコンセプト(アイデア)を考える必要があります。
そして、コンセプトを実現するビジネスモデルを創り 実践することです。

デザイン思考、ビジネスモデル思考法など いろいろな思考法が提案されていますよね、

私の場合は、コンセプトを全ての思考の拠り所にしていますので、
コンセプト思考と名付けています。

さて、非連続のコンセプト、ポンポン出るものではないです。
未来とのギャップを見つめましょう

確率を上げること できると思います。

今回は、コンセプト(アイデア)を出すための4つの視点とそのための組織の姿について
私なりの考えを紹介したいと思います。

異常検知を捉える

製造現場でいえば、品質管理の問題です。
個人でいえば、今日は体調が悪いのも、異常検知ですよね。

問題は、現場で起きています
問題対策手法で対策を考える、最も実践しているケースだと思います。

製造現場で発生した場合は、すぐに対処する必要があります。
ラインを長く止めることはできません。
一番早くできる方法で対処するでしょう。

で、対処できた。
ライン動いたので、これで良し。
これでは、もったいないです。

個人でも、ありますよね。
体調が悪いので、医者で薬をもらって直った。
これで良し。

本当は、もっと危険な病気なのかもしれません。
良しでは まずいのかもしれません。

製造現場・個人の例で示しましたが、オフィスでも同じです。
異常検知って、何かの兆候を示しているのです。

その兆候こそ、ギャップです。

ギャップの根底を見つめましょう

なぜ発生したのでしょう。
その発生は、未来に影響しませんか?
未来からみた場合、その発生は 許容できるものでしょうか?

何か違う価値を提供できないでしょうか?
お客様への提供価値を 異なるものへ変えられないでしょうか?

様々な視点で見つめれば、従来とは異なるアイデアが出てくると思います。

異常検知は組織の最前線で起こっています。
お客様との大切な接点です。
変えることによって、新たなビジネスモデルも生まれるかもしれません。

また、異常検知そのものも アイデアになりますよね。
何かの兆候を検知する手法、ビジネスのネタにもなります。

検知する能力が高く 変わることができる組織、生き残れると思いませんか?

日々の業務の疑問を捉える

日々の業務をしていて感じることはありませんか?

なんでこんなやり方をしているのだろう?
こんなこと必要なんだろうか?

組織間の分担おかしいのでは?
お客様に満足してもらえているのだろうか?

疑問を持つこと多いと思います。

こういう疑問、思うだけではもったいないです。
その疑問、ギャップです

多分、組織の人の数以上、疑問を持っていると思います。
アイデアは、現場にあるという所以です。

ギャップ拾い上げて、見つめましょう。
ひとつひとつの疑問を、組織として拾い上げることです。

ひとつひとつの疑問は 点ですが、組織として拾い上げれば 線になります

ひとつひとつの疑問を結びつけることで、アイデアが浮かぶこと あります。

特にオペレーションの効率化には有効です。
また、オペレーションの付加価値向上にも寄与します。

未来の業務は、どうあるべきでしょうか?
現在の半分の労働力で、同じ付加価値を出したいと思いませんか?

未来の業務の付加価値は、どうあるべきでしょうか?
そのために今からできることは なんでしょうか?

個人だけではなく組織として考えれば、見えることも変わります。

日々 業務改革が起こなわれている組織、強いと思いませんか

組織全体のビジョン・戦略とのズレを捉える

以前の投稿で、ビジョン・戦略を組織に浸透するための方法について紹介しました。
(下に投稿記事記載します)

組織全体のビジョン・戦略と 自らの組織のミッション・提供する価値に
ズレが発生していないでしょうか?
組織ありきではなく、提供する価値とのズレです。

このズレ、ギャップです。

ビジョンを達成するために、組織はあります。
もう一度、組み立て直すチャンスだと思います。

提供する価値に注目します

例えば、もっとも市場に近い時期(ニーズに近い時期)に製品を届けるという組織戦略だとします。

であれば、従来の半分以下の期間で製品を開発する必要があります。

抜本的にビジネスモデル変えなければ達成できませんよね。

そのために 何をするべきでしょうか?
どんなテクノロジーが 必要でしょうか?

どういうステップで 達成しましょうか?

自組織全体で考える必要があります。

目標が高いほど、人は工夫します。
新しいビジネスモデルのアイデアも出るかもしれません。

私の経験では、新しいビジネスモデルが創出される もっとも多いケースです。

尚、各組織のマネジメント層を前提にしているのではありません。
組織で働く個人からも、発案されるべきです。

誰が現場を知っているのか、考えましょう

これからますます 自己変革できる組織、必要ですよね

世の中の動向とのズレを捉える

ビジョン・戦略は、定期的に点検する必要があります。

ビジネス環境は激動しています。
点検サイクルも 短くする必要があります。

点検によって気づいたズレ、ギャップです。

最も危険なギャップです
早急に、ビジョン・戦略を見直さないといけません。
生き残りを賭けた戦いですよね。

逆にチャンスでもあります
ブルーオーシャンがあるのかもしれません。

ビジョン策定方法については、以前の投稿で紹介しましたので参考にしていください。
(下に投稿記事記載します)

ただ、これも、トップマネジメント層が集まって検討することだけを 指してはいません。
もちろん、トップマネジメント層の責務ではあります。

ただ、気づくのは、トップマネジメント層だけではありません。
最前線の現場が気づくこともあるのです

例えば、ブランド戦略。
私自身が気づき 実践した事例もあります。

風通しの良い社風・文化を持つ組織、大切ですよね

まとめ

これからは、従来にない非連続のコンセプト(アイデア)を考える必要があります。
そして、コンセプトを実現するビジネスモデルを創り、実践することです。

今回は、コンセプト(アイデア)を出すための方法を ひとつ紹介しました。

それは、未来とのギャップを見つめることです。
アイデアの多くは そこにあります。

そして、4つの視点で ギャップを見つめること 紹介しました。

ギャップを見つめる4つの視点

  • 異常検知を捉える
  • 日々の業務の疑問を捉える
  • 組織全体のビジョン・戦略とのズレを捉える
  • 世の中の動向とのズレを捉える

そして、トップマネジメント層だけではなく、組織のひとりひとりも考えることです。

組織の姿

  • 検知する能力が高く 変わることができる組織
  • 日々 業務改革が起こなわれている組織
  • 自己変革できる組織
  • 風通しの良い社風・文化を持つ組織

こうした組織から、非連続なアイデアが創り出されると考えています。

(2022/1/18 更新しました)

参考投稿記事:経営のスピードをあげる!ビジョン・戦略を組織に浸透するための方法

参考投稿記事:私のビジョン策定方法:5〜10年先の絵を描く