ビジネスの問題解決で最も必要な能力!問いを立てる力を伸ばすには
問いを立てることは、問題解決の大前提です。
問いがあるから、問題解決をします。
そして、問題解決は 問いを立てる力・能力によって 全く異なる結果になります。
そもそもビジネスは、問題解決ですよね。
お客様の問題を解決するから ビジネスは成立します。
であれば、ビジネスでは 問いを立てる力が 最も重要と考えることができます。
テクノロジーは、凄いスピードで進化しています。
これから問題解決方法も変わるでしょう。
各種センサーによって、膨大なデータを取得できます。
AI・ロボットは、人間では考えられないような対策案を 瞬時に出すようになります。
ただ、どんなに進化しても 問いを立てることができるのは人間です。
今回は、これからの問題解決手法における人の役割を考察した上で 問いを立てる力 及び 問いを立てる力を伸ばす方法について 私なりの考えを紹介します。
これからの問題解決手法における人の役割
人間には、先入観があります。
過去の知見・成功体験に縛られること多いです。
そして処理できる量にも限界があります。
一方、AI・ロボットには、そもそも感情がありません。
過去の知見は、単なるデータの集まりでしかありません。
膨大なデータから、先入観もなく 規則性を見つけることができます。
さて、問題解決手法の手順で どこが人の役割となるでしょうか?
おさらいとして問題解決手法の手順を記載します。
- 問題を把握する
- 目標を設定する
- 問題の原因(真因)を特定する
- 対策案を検討する
- 対策案を評価・対策を決定する
- 対策を実施する
- 対策結果の評価をする
- 標準化する
問題を把握する・原因を特定することは、問いを立てることです。
確かに、把握する・特定する前提となるデータなどは、センサーによって収集されるでしょう。
異常検知もしてくれると思います。
また、お客様の困りごとも SNSなどの解析を通じて教えてくれるのかもしれません。
でも、最終的に問いを立てるのは 人です。
いずれは、AI自身が行うことができる時代もくるかもしれません。
でも、当分は、人間の領域です。
また、人には直感があります。
5感を使って 感じることができます。
全く異なる視点で 問題を捉えることもできます。
また、現場は、数字だけでは捉えられません。
製造現場でない限り、現場は人の集まりです。
人は、全てが合理的に動いているのではありません。
現場力は、人だけが発揮することができます。
一方で、もう現実になっていますが、対策案を提示するのは、AIに代替されるでしょう。
ただ、どの対策に決定するのは 人間です。
これには感情が入ります。
最終決定権をコンピューターに渡すことは 心理的にできないと思います。
効果測定は、適切にモニタリング計画をすれば、センサーがとってくれます。
人が介入することはほとんどなくなると思います。
こう考えると、これからの問題解決での人の役割は、以下2つだと思います。
これからの人の役割
- 問いを立てること
- 現場力を発揮すること
問いを立てることとは
問題を見つけ、深掘りし 問題を特定することです。
そもそも、人が困っていること・人が欲しいと思っていること・人に新たな価値を提案することなど、問題は人間に直結しています。
コンピューターは困りません。
目の前の私の感情も理解できるようになるとは思います。
でも、何に困っているかは 教えないとわからないです。
世の中、問題だらけです。
なので、新しいビジネスが生まれます。
人間に直結した問題を問うこと 人だけができます。
だからこそ 問題を把握する力・問いを立てる力、これからも大切です。
これからのビジネス能力として 最も必要とされるもの と考えています。
問いを立てる力を伸ばすには
常日頃からの感受性を向上させることが必要だと思っています。
毎日、作業だけしていても、能力は向上しません。
私は会社時代、常に先回りして、これから必要となることを 検討していました。
「えっ、いつの間に」「どうして、わかっていたの」良く言われたものです。
私が実施していたこと 3つ紹介します。
- 常にアンテナを立て、キーワードを拾う
- 社内外ネットワークを築く
- コミュニケーション力を磨く
常にアンテナを立て、キーワードを拾う
情報収集力の強化です。
その為には、アンテナを常に高く張ることが必要です。
会社の中にいれば、色々な情報が入ってきます。
自分とは関係ないと思い、捨てていませんか?
同じ会社にいて、関係のない情報というのはないです。
情報には、必ずキーワードがあります。
常にアンテナを立て、キーワードを意識して拾うことです。
そして、キーワードを少しでも多く拾うには、全方位に意識を散らしていることが必要です。
散らすというのは、先入観を持たずに「こういうことがあるんだ」と素直に受け入れる姿勢を表しています。
配るでは、意識しすぎているので、自分のフィルターを通してしまいます。
散らしている状態が良いのです。
また、たわいもない社内の会話でも、意外と面白いキーワードを拾うことができます。
単なる日常会話でも です。
相手は、自分自身が興味があることを話します。
愚痴である場合もあります。
でもそれは、もしかしたら問題なのかもしれないのです。
私は、少なくとも興味を持つこと、「知らなかった、面白いなあ」と思うこと、疑問を持つこと、自分が楽しむこと、常日頃から 習慣にしています。
最初の頃は、意識して実施していましたが、ずっとやっていれば、習慣になります。
また、自部署を体系的・構造的に捉えておけば、有効にキーワードを拾うことができます。
キーワードが、自部署にどう影響するか考えることができます。
私が先回りして動けた理由になります。
これについては、別投稿したいと思います。
社内外ネットワークを築く
社内外のいろいろな分野の方々と 良い関係を構築し、常に最新の情報が入手できるようにネットワークを構築しておくことです。
できれば、各組織のキーパーソンと関係を築くことをおススメします。
私は、10万人以上従業員のいる大会社に在籍していましたが、ほぼ最新の情報を 常に入手していました。
正規ルートより、ずっと早くに です。
これは、会社生活の最後まで最高の財産となっていました。
ネットワークの構築、人とのつながりです。
私は、以下2つを 心掛けていました。
信頼関係を築く基本だと思います。
- 機会ごとに、相手の立場になって真摯に対応すること
- 相手の期待以上のものを提供すること
また、人の輪は、口コミで拡がっていきます。
紹介で来た人への対応は、当然 より真摯に対応すること 大切です。
当たり前のようなことですが、長いスパンで行っていく必要があります。
また、人との関係は その瞬間です。
2度と同じケースはないこと 忘れないように です。
こうして構築されたネットワークは、本物の財産となっていきます。
コミュニケーション力を磨く
情報収集する為には、色々な方々から 必要なことを引き出さなければなりません。
引き出す手法などは また別途投稿しますが、これは その前提になります。
私の場合は、「信頼の場を創る」ということを常に意識してきました。
話し方が上手いとか、簡潔に話せるとか、そういうことだけではないと思います。
あなた自身のコミュニケーション・スタイル振り返ってみてください。
- 会社での地位の違い、年齢の違いで、説得するような物言いしていませんか?
- 相手に 圧力をかけていないでしょうか?
- 相手の会話をさえぎるようなことしていませんか?
一方的なコミュニケーションからでは、何も引き出せません。
心理的な壁を取り除く、そのためには 信頼が必要だと思います。
この人になら話しても良いという関係を創ること、これがコミュニケーション力だと思います。
まとめ
テクノロジーは、凄いスピードで進化しています。
これから問題解決方法も変わるでしょう。
各種センサーによって、膨大なデータを取得できます。
AI・ロボットは、人間では考えられないような対策案を 瞬時に出すようになります。
ただ、どんなに進化しても 問いを立てることができるのは 人です。
今回は、これからの問題解決手法における人の役割を考察した上で 問いを立てる力 及び 問いを立てる力を伸ばす方法について 私なりの考えを紹介しました。
これからの問題解決手法における人の役割
問題解決手法の手順に沿って、人の役割を紹介しました。
これからの問題解決での人の役割は、以下2つだと思っています。
これからの人の役割
- 問いを立てること
- 現場力を発揮すること
問いを立てる力を伸ばすには
常日頃からの感受性を向上させることが必要だと思っています。
毎日、作業だけしていても、能力は向上しません。
私が実践していた 以下3つを紹介しました。
問いを立てる力を伸ばすために実践していたこと
- 常にアンテナを立て、キーワードを拾う:全方位に意識を散らしていること
- 社内外ネットワークを築く:良い関係を構築し、常に最新の情報が入手できるように
- コミュニケーション力を磨く:この人になら話しても良いという関係を創ること
問いを立てることとは、問題を見つけ 深掘りし 問題を特定することです。
ビジネスの問題は、人間に直結しています。
人間に直結した問題を問うこと 人だけができます。
だからこそ 問題を把握する力・問いを立てる力、これからも大切です。
これからのビジネス能力として 最も必要とされるもの と考えています。
(2022/10/5 更新しました)