経営のスピードをあげる!ビジョン・戦略を組織に浸透するための方法

あなたの組織、すばやく動いているでしょうか?

経営のスピード重要ですよね。

私は、トップダウンとボトムアップが交わることによって 組織のスピードがあがると信じています。

そして、そのためには 組織のビジョン・戦略が ひとりひとりに浸透していることが不可欠だと考えています。


さて、あなたの組織では ボトムアップ起きているでしょうか?

日々の業務は、ひとりひとりの働きによって成り立っています。
業務を改善できるのも、最前線にいるひとりです。

明日のビジネスは、トップダウンによってもたらされることもあるでしょう。
でも、現場の最前線にいるひとりが 気づくこともあります。

基本的に組織は 機能単位に分かれていると思います。
機能というプロフェッショナルだからこそ 気づくことがあります。

現場の気づき 大切ですよね。
そして、彼らの声がボトムアップとして届くこと必要です。

では、気づきはどうして生まれるのでしょうか?

気づきは、自分自身の考え(常識)と別の何かが交差した時に 生まれると思っています。

「こういう考えもあるんだ」
「これって何か変」

この「こういう」「これって」が 別の何かです。

そして、気づきのベースにあるのは、自分自身の考え(常識)です。

ビジネスでは、組織のための気づきが必要ですよね。

そのためには、組織のビジョン・戦略を 自分自身の考え(常識)にインプットする必要があります。

組織のビジョン・戦略を浸透させる意義だと思います。

  • 組織のビジョン・戦略をもとに、気づく
  • ボトムアップによって、現場の声が届く
  • そして、トップダウンとボトムアップが交わる

これが、経営のスピードをあげるポイントだと考えています。

今回は、ビジネスでの気づきを得るために、組織のビジョン・戦略をひとりひとりに浸透するための方法・フレームワークについて、私なりの考えを紹介したいと思います。

私自身は、巨大企業に在籍していました。

巨大組織になると、逆に 機能別の組織の集合体です。
スピードが早い組織・遅い組織も みてきました。

今回紹介するのは、そんな経験を通して学んだことになります。

ビジョン・戦略が浸透しない理由

あなたは、組織のビジョン・戦略 知っていますか?

答えることができる人 少ないと思います。

多分、年度方針の説明が1年に1回あって、それもマネージャー職だけが聞いているのでは
ないでしょうか?
そして、1年に1回 マネージャーを通して聞くことが多いと思います。

これでは、覚えているわけがないですよね。

大きい企業のほとんどは、このやり方だと思います。

また、規模の大小にかかわらず、マネージャー職だけが知っている組織もあるのかもしれません。

これでは、ひとりひとりは 日々の業務をするだけです。
今はどこの組織も 人手不足になっています。
日々の業務を回すことに 手一杯だと思います。

組織のビジョン・戦略って、もっとも重要なことですよね?
多くの時間を使って作成していると思います。

なんで、もっとも重要なことが、このように動いているのでしょうか?

ひとつは、トップマネジメント層にやる気がないからなのでしょう。
浸透させる気がないと言われてもしょうがないと思います。

では逆に、どうして組織のビジョン・戦略知らないで働いているのでしょうか?
あなたの組織に入った理由なんでしょうか?

生活のため。
確かに重要な動機ですよね。

でも、何かやりたいと思って入ったのですよね。

組織の方向知らなくって、何ができるでしょうか?

結局、浸透しない理由は、どちらにも責任あるのです

これでは、トップダウンもボトムアップも、どちらも機能しません。

こんな組織に未来あると思いますか?
組織の規模は関係ありません。

ビジョン・戦略を浸透するためには

責任は、両方にあると述べました。

トップマネジメント層・ひとりひとり、それぞれが責任を負う必要があります。

トップマネジメント層は、浸透させる強い意思が必要です

そして、ひとりひとりは、自分ごとにする意思が必要です

先ずは、トップマネジメント層。

年に1回だけは、やめましょう。
全員を集めて行うのは、年に1回だけでも仕方がないと思います。

でも機会があることに 話すべきです。
繰り返すことによって、思いは伝わります

スライドや文章を読むだけは、やめにしましょう。
書いたものは、読めばわかります。
バックグランドにある思いを伝えるべきです

ただ読みあげるだけの人、何回か経験しています。
あなたの部下のほとんどは、何も聞いていないこと認識すべきです。

一方で、ひとりひとり。

トップマネジメントが語るビジョン・戦略は、大括りのものです。
それを紐解き、最終的に、自分ごととすることです

そもそも、この作業を手伝うのが 中間管理職のもっとも重要な仕事だと思います。

中間管理職のあなた、実施できていますか?

あなた自身の担当範囲にどう影響があり、何をすべきか、部下に説明できていますか?
ただ単に、上位方針を伝えることだけにしていませんか?

上位方針をそのまま引用するケース、本当に多いのです。
これでは、自分ごとにはなりませんよね。

組織に浸透させるには、上位から順番にブレークダウンする必要があります。
そして、ひとりひとりまで行うことです。

ひとりひとりも、自分自身のことです。
待つのではなく、自分から考えることです。

私自身は、中間管理職でした。
でも誰でもそうですが、新入社員から始まっています。

組織のビジョン・戦略を自分ごとにするために、自分なりの手法を考え ブラッシュアップもしてきました。
そして、紐解き、ボトムアップでプロジェクトを起こしてきました。

そんな私自身が実践していた手法・フレームワークを以下に紹介したいと思います。

私が実践していた手法・フレームワーク

基本的には、業務フロー図の第1階層をアレンジして使っています。
業務フロー図については、別投稿していますので、そちらを参照ください。
(下に投稿記事記載します)

今回紹介するフレームワークは、最低限のものです。

フレームワークの絵

まず、組織全体のミッション・ビジョン、そして戦略があります。
各組織は、戦略を達成するためにあるものですよね。

その下に、各組織のミッション・提供する価値(バリュー)を記載します。

業務フロー図でいえば、処理のところにミッションを、矢印の部分が 提供する価値になります。

そして、インフラ(情報基盤など)を、一番下に記載します。
このミッション・提供する価値を支える共通基盤のことです。

どのフレームワークでも、インフラは、一番下に記載します。
組織のプラットフォームだからです。

例では、事例は記載していませんが、実際は、組織全体のミッション・ビジョン・戦略から、各組織に落として、自組織のミッション、提供する価値(バリュー)は何か を考えることになります。

そして、それを実現するためのインフラを明確にします。

考える視点は、以下です。

考える視点

  • 組織全体のミッション・ビジョンと整合性が取れていますか?
  • 必要とする価値、届けているでしょうか?
  • 抜けていることろ、不足しているところは ありませんか?

あと もうひとつ注目していただきたいことがあります。
フレームワークに後工程(関係部署)を記載していますよね。

全体最適を考えるための視点を入れています。

組織全体のミッション・ビジョン・戦略から、他部署は何を考えているのでしょうか?
この情報とても重要です。

他部署との視点

  • 何か支援できることはないでしょうか?
  • 逆に助けてもらうことはないでしょうか?
  • 一緒にできることはないでしょうか?

これら視点も追加します。

また、これ以外の付随する視点は、自分なりにアレンジすると良いです。
例えば、世の中のトレンド・お客様の視点・競合の視点とか です。

私が実施する際は、フレームワークの周りに、それぞれの視点を書き加えています。

そして、各視点を検討し、各組織の戦略・戦術につなげていきます

戦略・戦術は、基本的には ミッションの場所に記載していきます。

実際にやると、最初はグシャグシャのなぐり書きです。
それを順次 選択し、整理していきます。

さて、これを さらにブレークダウンしていきます。
自組織から所属するグループ、そしてひとりひとりへ順番にブレークダウンします

考える視点は同じです。

徐々に自分の役割が見えてくると思います。
また、やらなければいけないことも 気づくと思います。

組織のビジョン・戦略は、コロコロと変わるものではありません。

この作業は、初回は時間が必要です。
一度やれば、年に1回行うことで十分だと思います。

私は、自分自身の役割の範囲は、関係しそうなことも含めて 全てひとりでやっていました。
中間管理職が作成したものは、参考としていただけです。

ただ 組織としては 各役職の人が行い、ひとりひとりにブレークダウンするまで手助けすべきです。

部課長制ならば、部長が自職場の戦略・戦術を考えます。
課長が自らのグループの戦略・戦術に紐解き、ひとりひとりがブレークダウンするのを助けます。

また、ひとりひとりも待っているだけではなく、自ら考えることです。
あなた自身がやりたいこと 見つけましょう

こうしてようやく、ビジョン・戦略は浸透するのだと思います。

まとめ

経営スピード 重要ですよね。

私は、トップダウンとボトムアップが交わることによって 組織のスピードがあがると信じています。

そして、そのためには 組織のビジョン・戦略が ひとりひとりに浸透していることが不可欠だと考えています。

今回は、組織のビジョン・戦略をひとりひとりに浸透するための方法・フレームワークについて、私なりの考えを紹介しました。

まず、ビジョン・戦略が浸透しない理由では、トップマネジメント層・ひとりひとりに責任があることを述べました。

次に、ビジョン・戦略を浸透するために、トップマネジメント層・中間管理職・ひとりひとりの役割を記載しました。

そして、私自身が実践してきた手法・フレームワークを紹介しました。

経営のスピードは、結局は 組織の文化だと思います
組織の文化は、今まで行ってきたことの積み重ねで できあがります

ならば、すぐにでも実行あるのみだと思います

参考投稿記事:見える化の基本は業務フロー図!ビジネスシーンで活用できる書き方のコツ

参考投稿記事:適用範囲が広い!業務フロー図は万能ツール