成功するコアコンセプトに導く!突破する価値観を築くコツ

(2025/3/8 更新しました)
これからのビジネスは、従来の延長線上にはないと思いませんか?
お客様の価値観は、日々変化しています。
10年前と比較すると、あなたの消費行動も変わっていますよね。
コアコンセプトは、ビジネスやプロジェクトの中核をなすものです。
そして、コアコンセプトは、突き抜けている必要があると考えています。
今回は「成功するコアコンセプトの要素と評価するための判断基準」について紹介します。
私自身は20年以上プロジェクトリーダーを経験してきました。
そして、必ずコアコンセプトを持って取り組んでいます。
その経験に基づいています。
コアコンセプトの重要性と進化

コアコンセプトとは何か?
コアコンセプトとは、製品やサービス、プロジェクトの中核となる基本的な価値やアイデアを指します。
具体的には、「誰に」「何を」「どのように」提供するかという軸に基づき、ターゲット顧客への主要な価値を明確に定義するものです。
コアコンセプトは企画や開発の方向性を決定づけるだけでなく、マーケティング戦略にも直結する重要な要素です。
たとえば、ブランドや商品が目指すべきポジショニングや独自性を明らかにするだけでなく、ターゲット顧客が求める価値を反映した魅力的なメッセージを生み出す出発点として機能します。
なぜ今コアコンセプトが注目されているのか
近年、コアコンセプトが注目される背景には、競争の激化と消費者ニーズの多様化があります。
市場には次々と新しい製品やサービスが投入される中、単にアイデアを形にするだけでは存在感を確保できない時代です。
そのため、明確で魅力的なコアコンセプトを形成し、より迅速にターゲット顧客の注目を集めることが重要視されています。
時代に応じた価値観の進化
時代の変化に伴い、顧客が求める価値観も進化しています。
たとえば、かつては「機能性」や「価格」が重視されていた市場も、現在では「持続可能性」や「個人のライフスタイルとの一致」が重要視されるようになっています。
このように、顧客価値の変化を捉え、適切なコアコンセプトに反映させることが、競争優位性の確立につながります。
また、進化した価値観を実現するために、定性的な仮説検証やストーリーボード、技術的なプロトタイプを組み合わせてコアコンセプトを磨き上げるプロセスも必要です。
こうした努力により、市場で独自の地位を築くカギが握られると言えるでしょう。
成功するコアコンセプトの要素
革新性と共感性のバランス
成功するコアコンセプトを築く上で重要なのは、革新性と共感性のバランスを取ることです。
革新性とは、これまでにない新しい価値を提供することであり、市場での独自性を際立たせます。
しかし、革新性だけではターゲット顧客の心に響くことは難しく、その斬新さが顧客にとって理解され、受け入れられるものとなるためには共感性が必要です。
共感性は、顧客が抱える課題や日常生活との接点を織り込むことで生まれます。
また、貧困、気候変動、健康問題などの解決を目指したコンセプトは、社会的意義を持ちながらも共感性を得る可能性が高いです。
たとえば、健康志向の市場においては、ウェアラブルデバイスを利用した健康管理プラットフォームが注目を集めていますよね。
ターゲット顧客の明確化
コアコンセプトを設計する際には、まずターゲットとなる顧客を明確化する必要があります。
成功の鍵は、顧客のニーズや期待に正確に応えることです。
そのために、ターゲット顧客設定では、性別、年齢、ライフスタイル、価値観などの詳細な特徴を分析し、獲得方法を検討するプロセスを経る必要があります。
たとえば、約300人程度のサンプルを対象に「定量コンセプトテスト」を行い、顧客のフィードバックを得ることで精度を高めることが可能です。
無差別にアプローチするのではなく、明確なターゲットに絞ることで、ニーズとのミスマッチを防ぎ、獲得コストの最適化にもつながります。
市場での競争優位性と差別化
市場での競争優位性を維持し、差別化を図ることは、コアコンセプトの成功を左右します。
特に競争の激しい市場では、他の製品やサービスとの差別化ポイントを明確にすることで、顧客の注目を集めることが求められます。
この差別化には、新規性や独自の視点が鍵になりますが、同時に顧客の視点で「なぜこれを選ぶのか」という理由を明示する必要があります。
また、競争環境を考慮した評価軸を設定し、コンセプトの強みと弱みを特定することも重要です。
そうすることで、他社との差別化ポイントを強化でき、競争優位性を確立するための具体的なステップを実行できます。
コアコンセプトを評価するための判断基準

一方で、明確で魅力的なコアコンセプトになっているかを評価・判断する必要があります。
私は、基本的に3つの評価基準でコアコンセプトを判断しています。
従来の価値感を突破しているか
価値感とは、過去から時系列で熟成されてきたものです。
常識、当たり前も含まれますよね。
ここ最近で従来の価値観を突破した代表としては、パソコン・インターネット、そしてスマホです。
おかげで、個人の力が かつてないほどに強くなりました。
新たなサービスも いっぱい生まれています。
この先10年も経てば、今の常識・当たり前は 懐かしい過去になっているでしょう。
現存する価値感は、意外と簡単に変えることができるということです。
私の事例を紹介します。
試作車両ができるまでは何も検討できないという業界の常識・当たり前がありました。
でもデジタルを持ち込めば、車両なんかなくても評価はできますよね。
全く異なるビジネスモデルができるのです。
従来の価値感は 180°変わっていますよね。
あなたのコアコンセプト 既存を超えた 新たな価値感を生み出していますか?
社会に強烈なインパクトを与えるか
インパクトとは、衝撃・驚きを与えるものです。
そして「私も」「私も」という共感を得るものです。
そもそも 衝撃・驚きを与え・共感を得なければ、気付いてもらうことはできません。
例えば、環境・高齢化社会などの社会的課題を ビジネスで解決する試みが行われています。
まさに、インパクト&共感を生み出すコアコンセプトですよね。
また、社内に衝撃・驚きを与えることも 当然 含まれます。
例えば、開発期間を12ヶ月から4ヶ月にする。
私が実際にやった事例です。
半分ではなく1/3、インパクトありますよね。
あなたのコアコンセプト 衝撃・驚きを与え、共感を得ることができるでしょうか?
既得権を破壊するものか
既得権とは、過去から続く現在の主流ということです。
業界という言い方もありますよね。
守られた存在でもあり、現時点という意味では 最も強い存在です。
馬車とクルマの話し、有名ですよね。
馬主は、クルマに取って代わられるとは、全く思っていなかったというものです。
これから既得権との戦いが始まります。
長らく居座ってきた「業界という概念を超えたビジネス」が 事実 あちこちで起き始めています。
また、成功体験も 既得権に含まれます。
個人に刷り込まれたものであって、それが集合体となり ビジネスの変化を拒みます。
私の事例でいえば、多くが抵抗勢力との戦いでした。
でも、突き抜けたコンセプトには 人を引きつける力があります。
必ず共感する仲間は現れます。
あなたのコアコンセプト 彼らを追い詰めることができるでしょうか?
まとめ
今回は「成功するコアコンセプトの要素と評価するための判断基準」について紹介しました。
コアコンセプトは、ビジネスやプロジェクトの中核をなすものです。
そして、コアコンセプトは、突き抜けている必要があると考えています。
また、突き抜けたコンセプトには 人を引きつける力があります。
仲間を集め実現しましょう!
さて、コアコンセプトの評価も重要ですが、その前にコアコンセプトを作成する必要がありますよね。
以下の記事では「コアコンセプトの作成方法」について紹介していますので、こちらも併せて読んでみてください。
参考投稿記事:プロジェクトの羅針盤!コアコンセプトの作成・決定方法