突き抜けているか!コアコンセプトを判断するための評価基準
(2021/12/27 更新しました)
コアコンセプトは、ビジネスやプロジェクトの中核をなすものです。
そして、コアコンセプトは、突き抜けている必要があると考えています。
突き抜けたコンセプトには、人を引きつける力があります。
廻りを巻き込み、大きな推進力を得ましょう!
これからのビジネスは、従来の延長線上にはありません。
改善レベルでは、競争には勝てないと思います。
もちろん、日々の改善は、重要です。
改善を積み重ねることによって、今のビジネスは 成長します。
でも、未来は どうでしょうか?
お客様の価値観は、日々変化しています。
10年前と比較すると、あなたの消費行動も変わっていますよね。
これからの10年は、もっと変化します。
どんな小さなビジネスでも、従来とは異なる価値を提供していく必要があります。
例えば、OEM供給だけでなく、自社ブランドを提供するビジネス増えています。
日本の文化を海外に発信するビジネスも増えています。
従来とは異なる価値、つまり、コアコンセプトの見直しです。
ビジネスの根底にあるコアコンセプトを再考しましょう。
そして、それに向けて実行するのです。
また、コアコンセプトは 従来の延長線上ではない 非連続なものである必要があると考えています。
大企業を相手にしていると思われるかもしれません。
でも、あなたの身近にも実例があります。
インスタ映え、突き抜けている例のひとつです。
従来の価値は、来客したお客様の笑顔でした。
そして、そのお客様からの口コミで 来客が増えるぐらいだったと思います。
売上げを伸ばすには、マスコミなどによる広告宣伝 必要でした。
お客様の笑顔だけではなく、思わず写真に撮って共有したくなるようなメニューを開発する。
従来のメニューというコンセプトを超え、映えるメニューとして 提供する価値を変える。
そして、広告宣伝は、お客様自身がやってくれます。
写真ひとつで、ビジネスモデルが変わっています。
従来の延長線上ではないですよね。
コアコンセプトを見直しした実例のひとつだと思います。
インスタそのものは、与えられたツールです。
でも、ツールの使い方によって、新たなビジネスモデルができています。
達成手段は、探せば いくらでもあるのです。
今回は、コアコンセプトを判断するための3つの評価基準について、紹介したいと思います。
どれも、私がプロジェクトを起こす際に 大切にしてきた考え方です。
- 従来の価値感を突破しているか
- 社会に強烈なインパクトを与えるか
- 既得権を破壊するものか
コアコンセプトとは
個々のコンセプトを集約して括ったものです。
個々のコンセプトを考えた際に、最初に考えた大括りのコンセプトかもしれません。
私の場合は、個々のコンセプトの集合を再度体系的に捉え直し、本当の根底にあるものを
コアコンセプトとしている場合が多いです。
コアコンセプトの創り方は、別投稿していますので、そちらを参照ください。
(下に投稿記事記載します)
いずれにせよ、ビジネスやプロジェクトの中核をなすものです。
そして、そのコアコンセプトを 3つの基準で評価します。
従来の価値感を突破しているか
価値感とは、過去から時系列で熟成されてきたものです。
つまり、価値感は、今あるもので成り立っています。
ただ、歴史上、いくつか変換点ありました。
古くは墾田私財永年法で、個人の私有財産制が始まりました。
明治維新・戦後、国民全員の権利が保証されました。
これらは、国家的・政治的側面が強いのですが、最近では、民間から起きています。
パソコン・インターネット、最近では スマホでしょうか。
そして、これらを利用した従来にはないビジネス、一杯生まれています。
毎日の生活の中で、多くの恩恵受けています。
個人の力が かつてないほどに強くなりました。
そして、これから10年もっと強くなっていると思います。
インスタ映え、身近な例で紹介しましたが、写真1枚のビジネスモデルです。
まさに個人の時代の象徴です。
また、世の中の当たり前も変わっています。
私の学生時代は、下宿生 電話なんてありません。
友達の家に行って初めて 会えるのかわかります。
今では、考えられないですよね。
しかも オンラインでも 顔を見て話しができます。
これからの10年、テクノロジーはさらに進化します。
今の当たり前は、そもそも存在しなくなっているのでは と思います。
要は、現在存在する価値感は、変えることができます。
例えば、私の事例を紹介します。
目視こそが 価値感・当たり前である分野に、デジタル技術を導入しました。
デジタルにすれば、提供する価値が評価できます。
数値で目標を決めることができます。
技術論もできますよね。
そもそも会話が全く変わります。
目線も、お客様視点に変わります。
従来の価値感 180°変わっています。
あなたのコアコンセプト 既存を超えた 新たな価値感を生み出していますか?
社会に強烈なインパクトを与えるか
インパクトとは、衝撃・驚きを与えるものです。
そして「私も」「私も」という共感を得るものです。
消費という観点で考えた場合、これからはエッセンシャル消費が普通になるでしょう。
自分にとって必須なものを購入するという消費行動です。
衝撃・驚きを与え・共感を得なければ、そもそも気付いてもらえません。
インスタ映え、まさに、これにあたりますよね。
一方で、環境・高齢化社会など社会的課題も ますます重要になっています。
これら課題は、これから地域が主役になるでしょう。
地産地消、重要なキーワードだと思います。
テクノロジーは、進化します。
地域から世界へインパクトを与えることも可能だと思います。
これらをプラットフォーマー側として実施するのか、利用する側として実施するのかは、コアコンセプト次第です。
どちらでも インパクトを与えること可能です。
また、社内に衝撃・驚きを与えることも 当然 含まれます。
例えば、開発期間を12ヶ月から4ヶ月にする。
私が実際にやった事例です。
半分ではなく1/3です。
そして、お客様に届けています。
インパクトあると思いませんか?
あなたのコアコンセプト 衝撃・驚きを与え、共感を得ることができるでしょうか?
既得権を破壊するものか
既得権とは、過去・現在の主流ということです。
業界という言い方もありますよね。
守られた存在でもあります。最も強い存在です。
馬車とクルマの話し、有名ですよね。
馬主は、クルマに取って代わられるとは、全く思っていなかったというものです。
これから既得権との戦いが始まると思います。
長らく居座ってきた 業界という概念を超えたビジネスが 事実 あちこちで起き始めています。
また、成功体験も 既得権に含まれます。
ビジネスよりは、個人に刷り込まれたものです。
それが集合体として、ビジネスの変化を拒みます。
これも難敵です。
私の事例でいえば、多くが抵抗勢力との戦いでした。
でも、突き抜けたコンセプトには 人を引きつける力があります。
必ず仲間は現れます。
あなたのコアコンセプト 彼らを追い詰めることができるでしょうか?
まとめ
コアコンセプトは、ビジネスやプロジェクトの中核をなすものです。
そして、以下3つの基準で評価し 判断します。
コアコンセプトの判断基準
- 従来の価値観を突破しているか
- 社会に強烈なインパクトを与えるか
- 既得権を破壊するものか
これらのひとつにでも合致すれば、そのコアコンセプトは 突き抜けている と判断して良いと思います。
そうでない場合は、再考しましょう!
また、突き抜けたコンセプトには、人を引きつける力があります。
廻りを巻き込み、大きな推進力を得ましょう!