プロジェクトルームの魅力とは?チームで結果を出す空間設定のコツ

(2025/4/4 更新しました)
あなたのプロジェクトでは、プロジェクトルーム持っていますか?
実は、プロジェクトの物理的な場の設計もプロジェクトを成功させる重要な要素なんです。
例えば、オフィス内のザワザワした空間・場では 集中できないですよね。
声の大きい人の意見しか聞こえないかもしれません。
プロジェクトは、日常の業務とは異なります。
プロジェクトは、ある特定の課題を解決するために、日々の業務とは離れて行うものです。
必要とされる物理的な場も、日常業務と異なって当然なのです。
今回は「 プロジェクトの場の選定基準と最適な物理的な空間・場の設定方法」について紹介します。
私は、25年以上プロジェクトリーダーとしての経験があります。
その経験に基づいています。
プロジェクトルームの基本とは

プロジェクトルームの定義と役割
プロジェクトルームとは、特定のプロジェクトのために設けられた専用の空間です。
主にプロジェクトメンバーが集中して作業を行ったり、コミュニケーションを図ったりするために利用します。
この空間の主な役割は、チーム内での連携を強化し、効率的にプロジェクトを進めるための環境を提供することにあります。
部署の垣根を越えた多様な価値観を持ったメンバーでの共創や、課題解決に向けた集中的な取り組みが求められる場面では、プロジェクトルームは必須となってきます。
日常業務との違いと専用空間設定の重要性
日常業務は、多くの場合、個々人が自分のタスクを進める形で進行します。
一方で、プロジェクトルームでは、複数のメンバーが一堂に会して共通の目標に向かうことを前提としています。
また、日常の業務の場所では、業務メンバーの側からの問合せ・相談が入りますよね。
そもそも、ちょくちょく干渉が入る場所では 集中することができません。
そのため、通常のオフィス環境とは異なる専用の空間設定が重要なのです。
プロジェクトルームがもたらすメリット
コミュニケーションの活性化
プロジェクトルームの最大の魅力の一つが、コミュニケーションを活性化できる点です。
同じ空間に集まることで、対面での会話が増え、アイデアのキャッチボールがしやすくなります。
また、こうした環境により 意思決定を迅速に進めることもできますよね。
さらに、壁やホワイトボードに情報を共有することで、視覚的な理解が深まり、意見のすれ違いや誤解を防ぐ効果もあります。
円滑なコミュニケーションは、メンバーの参加意識を高め、プロジェクトの成功に不可欠な要素です。
チームの一体感を高める仕組み
プロジェクトルームは、チームの一体感を促進するためには欠かせない空間です。
同じ目標に向けて集まったメンバーが共に時間を過ごすことで、「共通のゴールを追求している」という意識が強まり、チームとしての結束力を高めることができます。
また、例えば壁に進捗管理用のボードを設置するなどして共通の視覚情報を活用することで、全員がプロジェクトの現状を把握しやすくなります。
この仕組みが、協調性やチームの結束力の向上につながります。
チームの生産性向上に与える影響
プロジェクトルームの導入は、生産性の向上に大きな役割を果たします。
メンバーが同じ場所で集中して作業を行うことで、リアルタイムに課題への対応や意思決定が可能になります。
また、プロジェクトに必要な情報を視覚化することができるため、進捗状況が把握しやすく、タスクの優先順位も共有しやすくなります。
このような効果により業務効率が向上し、短期間での目標達成が期待できます。
プロジェクト特化型空間が生む創造性
プロジェクトルームは、創造性を引き出す場としても大きな価値があります。
壁全体がホワイトボードになっているデザインや、自由な発想を邪魔しないオープンスペースの構築など、工夫次第でインスピレーションを刺激する環境が整えられます。
特にアイデアが求められる構想段階では、このような空間がチームメンバーの能力を最大限に発揮する助けとなります。
プロジェクトルームの役割は単なる作業場に留まらず、創造性を育むための基盤となります。
成功するプロジェクトの場づくりのポイント
プロジェクトルームの物理的な選定基準
プロジェクトルームの場所は、日常業務と離れた場所に設定することが大切です。
プロジェクトのメンバーの専任ではない場合が多いため、日常業務から離れてプロジェクトルームにやってきます。
あまりにも近いと、日常業務のことが気になりますよね。
できれば、オフィスから少し離れた場所が有効です。
これにより プロジェクトルームに来たら、プロジェクトに専念する環境を整えることができます。
私自身のプロジェクトでは、オフィスから少し歩く程度に離れた場所をプロジェクトルームにしていたことが多いです。
事実、メンバーの頭のモードを切り替えることが可能なため、おすすめしたい設定方法です。
また、プロジェクトルームの条件として、外からの光も考慮すると良いです。
外からの光には、創造性を発揮させる効果があります。
私が考えるベストなプロジェクトルームは、4面のうち1面が窓があり、その他は全てホワイトボードになっている部屋です。
もちろん天井の高さなどもありますが、なかなか条件を満たす場所はないですよね。
効果的なレイアウトの選び方
プロジェクトルームのレイアウトを決める際には、プロジェクトでの実施内容を考慮することが重要です。
例えば、意見交換をする場合は、ロの字形式やコの字形式といったメンバー同士の視線が交わりやすい配置が効果的です。
一方で、集中作業がメインであれば、個別の作業スペースと共用の話し合いエリアの組み合わせが適しています。
できれば、長机を必要分準備し、レイアウトを自在に変更できることが好ましいです。
プロジェクトルームはチームのコミュニケーションを支える重要な空間であり、柔軟性のあるレイアウトを設定することで生産性・付加価値を高めることができます。
適切な設備と機器の導入方法
プロジェクトルームには、プロジェクトの成功をサポートするための適切な設備や機器を導入することが必要です。
絶対に必須な設備は、ホワイトボードです。
アイデア出しや進捗状況の共有に最も役立つツールとして活用できます。
成果物を貼っておくこともできますよね。
次は、大型ディスプレイです。
チームメンバーと情報共有するのに適したツールです。
また、オンライン会議が欠かせない現代では、高品質なWebカメラやスピーカーフォンの設置も検討すべきですね。
さらに、ちょっとした作業ができるスペースや雑誌などを読める場所など、プロジェクトルームを有効に活用できる工夫も必要です。
チームのメンバーが気軽に集まる場所になると、新しいアイデアも生まれるものです。
このように、プロジェクトルームの必要性に応じて機器を選定することが成功の鍵となります。
まとめ
今回は「プロジェクトの場の選定基準と最適な物理的な空間・場の設定方法」について紹介しました。
プロジェクトは、ある特定の課題を解決するために 日常業務とは離れて行うものです。
プロジェクトの物理的な場の設計も、プロジェクトを円滑に行うためには必須です。
少しでも良い環境を作り、プロジェクトを成功させましょう。
さて、今回は物理的なプロジェクトの場である「プロジェクトルーム」について紹介しましたが、実際には この場所で行われる「コミュニケーションの空間設定」の方が重要ですよね。
以下の記事では「コミュニケーションの空間設定」について紹介していますので、こちらもぜひ併せて読んでみてください。
投稿記事:プロジェクトを活性化する!コミュニケーションの場・空間設計