プロジェクトリーダーに求められる2つの資質・3つの能力とは

(2025/3/6 更新しました)
例えば、プロジェクトに参加した際に こんな経験ありませんか?
- 何が目的なのかわからない
- 全然まとまらない
- やり遂げる熱意が感じられない
これでは、プロジェクトの成果見えていますよね。
プロジェクトは、プロジェクトリーダーが引っ張ります。
リーダーの資質・能力は、大きくプロジェクトの成果に影響します。
今回は、「プロジェクトリーダーに求められる2つの資質・3つの能力」について紹介します。
私自身 振り返れば、20年以上プロジェクトリーダーをやっていました。
その経験から導き出したものです。
「プロジェクトリーダーを選考する時」、「あなた自身がプロジェクトリーダーになった際」の指針にしていただければと考えています。
プロジェクトリーダーの役割

プロジェクトリーダーの大きな役割は、シンプルに言えば以下3つです。
- 目指すビジョン・目標を示すこと
- それに向かってメンバーを鼓舞し、プロジェクトを実行すること
- 実際に成果をあげること
そして、プロジェクトは人の集まりです。
人を動かす必要があります。
プロジェクトリーダーに求められる資質
今回は、私が最も重要だと考えている「2つの資質」について 紹介します。
- 問いを立てることができる
- 熱意を持って語ることができる
以下、順番に説明します。
問いを立てることができる
簡単にいえば、常に問題意識を持っている人です。
問題って、どの組織でも一杯あります。
それを感受でき 自分ごと化できる人ともいえます。
そもそも問題を意識しなければ、対策しようと思いませんよね。
なので、常に問題意識を持っている人は、問題解決力も高いのです。
プロジェクトは、基本的に問題解決です。
リーダー自身に問題意識がなければ、あるいは、問題に気付かなければ、能力はあっても プロジェクトを引っ張ることはできません。
そもそも、そんなリーダーと一緒に仕事をしたくないですよね。
また、プロジェクト進行中には、予期しないトラブルや課題が発生することが少なくありません。
このような状況において、プロジェクトリーダーには迅速で的確な問題解決力が求められます。
また、チャンスを逃さずプロジェクトを成功に導くためには、タイムリーかつ状況に応じた意思決定が重要です。
問題を正確に分析し、解決に向けた最善策を導き出すことができる能力は、プロジェクトリーダーの大きな強みとなります。
さらに、経験を重ねることでこれらのスキルは磨かれます。
そして、リーダーとしての信頼性を高めることができます。
熱意を持って語ることができる
簡単にいえば、情熱を持って仕事をしている人です。
また、成長意欲を持っている人です。
プロジェクトリーダーの重要な仕事は 語ることです。
ビジョン・目標を語り、メンバーに方向を示します。
利害衝突した場合は、ビジョン・目標を語り、調整します。
リーダーの情熱や意欲はチーム全体に影響を与え、メンバーのモチベーションを向上させる原動力となります。
また、自らの成長を重視し、常に新しいことを学び続ける姿勢も重要です。
プロジェクト環境は日々変化しており、新しい技術やプロセスに迅速に適応することが求められます。
成長意識を持つことで、プロジェクトリーダーは難しい課題もチャンスと捉え、自分自身だけでなくチーム全体を成長に導くことができます。
このような姿勢が、プロジェクトの成功と次世代リーダーの育成を可能にします。
熱意は、人を動かします。
そして、人を集めます。
プロジェクトリーダーに求められる能力

今回は、私が最も重要だと考えている3つの能力について 紹介したいと思います。
- 場・空間を創ることができる
- 目標を示しメンバーを鼓舞するリーダーシップ
- 利害を調整し、まとめることができる柔軟性と適応能力
以下、順番に説明します。
場・空間を創ることができる(信頼・コミュニケーション能力)
プロジェクトの成否は、ほとんどが 場・空間の設定で決まります。
リーダーは、活性化された場・空間を創ることが必要です。
そのためには、先ずは 信頼関係を築くことですよね。
プロジェクトリーダーにとってメンバーへの信頼を持つこと、そして信頼される存在であることは極めて重要です。
リーダーがメンバーを信頼し、能力を最大限発揮させる環境を整えることで、個々の責任感や意欲が高まります。
逆に、メンバーから信頼されるリーダーは、率先して意見を求められ、助言を必要とされる存在となります。
この相互信頼の関係は、プロジェクトチームの結束力を強めるとともに、プロジェクトの目標達成に向けた共同作業を円滑に進める基盤を構築します。
また、プロジェクトリーダーには、高いコミュニケーション能力が求められます。
例えば、進捗状況の確認や課題の共有、メンバーへの適切なフィードバックを行うためには、正確で双方向のコミュニケーションが不可欠です。
また、クライアントや他部門とのやり取りをスムーズに進めるためにも、意思疎通のスキルが重要となります。
相手の意見に耳を傾け、適切に応答することで、信頼関係を構築するとともに、プロジェクトの成功に必要な連携を促進することができます。
例えば、もめるような打ち合わせでも 建設的な意見を引き出せる人いますよね。
よく観察してみてください。
信頼関係があり、自発的な発言を促す場を作っていると思います。
こうした能力を指しています。
目標を示しメンバーを鼓舞するリーダーシップ
プロジェクトリーダーにとって、リーダーシップは欠かせない資質のひとつです。
プロジェクトの進行には多くのメンバーが関わりますが、各メンバーの能力や特性をうまく引き出し、チーム全体としてのパフォーマンスを最大化することが求められます。
具体的には、目的やビジョンを明確にし、メンバーに共有して理解を深めることで、チームの団結力を向上させることができます。
さらに、問題が発生した場合には冷静に対処し、メンバーを支えることで信頼を築くことが重要です。
リーダーは、語ってなんぼの世界です。
リーダーの資質として、熱意を記載した理由です。
うまく話すことではなく、人を動かすことです。
例えば、なんとなく心が動かされる人っていますよね。
それは、その人の話しに 熱意を感じるからです。
こうした能力を指しています。
利害を調整し、まとめることができる柔軟性と適応能力
プロジェクトリーダーにとって、柔軟性と適応能力は極めて重要な資質です。
プロジェクトを進める中で予期せぬ課題や状況の変化が頻繁に発生します。
例えば、スケジュールの遅延や予算の調整、メンバーの予想外のトラブルなど、計画通りにいかないことは珍しくありません。
そのような状況において、プロジェクトリーダーは柔軟に対応しつつ、解決策を迅速に見つけることで、プロジェクトの進行を確保しなければなりません。
また、多様なメンバーが関わるプロジェクトでは、状況や人に応じて適切な対応を取る適応能力も欠かせません。
この能力こそが、チームの士気を維持し、成果を最大化させる鍵となります。
そもそも利害調整は、プロジェクトマネジメントの肝です。
プロジェクトへの信頼そのものとも言えます。
すばやく禍根を残さず、利害調整を終える必要があります。
また、最終決定者は プロジェクトリーダーです。
気概を持って取り組むこと 必要です。
例えば、
信頼関係があることを前提として、「この人が言っているのだから」という人いますよね。
多分、説得されたのではなく 納得したのだと思います。
こうした能力を指しています。
まとめ
今回は、「プロジェクトリーダーに求められる2つの資質・3つの能力」について紹介しました。
リーダーの資質・能力は、大きくプロジェクトの成果に影響します。
「プロジェクトリーダーを選考する時」、「あなた自身がプロジェクトリーダーになった際」の指針にしていただければと考えています。
尚、リーダーの資質・能力は鍛えることができます。
鍛え方については、以下の記事を併せて読んでみてください。