プロジェクトリーダーに求められる2つの資質・3つの能力とは

(2022/3/15 更新しました)

私自身 振り返れば、20年以上プロジェクトリーダーをやっていました。
今回紹介するのは、その経験から導き出したものです。

プロジェクトリーダーを選考する際、または、あなた自身が初めてプロジェクトリーダーになった際に 参考にしていただければと思います。

プロジェクトは、プロジェクトリーダーが引っ張ります。
リーダーの資質・能力は、大きくプロジェクトの成果に影響します。

例えば、プロジェクトに参加した際に こんな経験ありませんか?

  • 何が目的なのかわからない
  • 全然まとまらない
  • やり遂げる熱意が感じられない

これでは、プロジェクトの成果見えていますよね。
多分、一度は経験されたことがあるでは と思います。

プロジェクトリーダーの大きな役割は、以下3つです。

  • 目指すビジョン・目標を示すこと
  • それに向かってメンバーを鼓舞し、プロジェクトを実行すること
  • 実際に成果をあげること

そして、プロジェクトは人の集まりです。
人を動かす必要があります。

プロジェクトリーダーに必要とされる資質・能力 やはりあるのです。

今回は、プロジェクトリーダーに求められる2つの資質・3つの能力について紹介したいと思います。

尚、初めてプロジェクトリーダーになる方も 心配することはありません。
資質・能力は、プロジェクトを進めながら 身につけていけば良いのです。

私自身も、最初から 全てできていたわけではありません。

プロジェクトリーダーに求められる資質

今回は、私が最も重要だと考えている2つの資質について 紹介したいと思います。

  • 問いを立てることができる
  • 熱意を持って語ることができる

問いを立てることができる

簡単にいえば、問題意識を常に持っている人です。
そもそも問題意識なければ、対策しようと思いません。

問題って、どの組織でも一杯あります。
それを感受できる人でもあります

自分ごと化できる人ともいえます。

プロジェクトは、基本的に問題解決です。

リーダー自身に問題意識がなければ、あるいは、問題に気付かなければ、能力はあっても プロジェクトを引っ張ることはできません。

ちなみに、私自身は 1事例を除き 全て自分自身でプロジェクトを起こしています。
自ら問いを立て、解決しています。

問題意識 大切だと思います

熱意を持って語ることができる

簡単にいえば、熱意を持って仕事をしている人です。

問題を解決しようという熱意を持っている人です。

以前の投稿でも紹介しましたが、プロジェクトリーダーの仕事のほとんどは 語ることです。

ビジョン・目標を語り、メンバーに方向を示します。
利害衝突した場合は、ビジョン・目標を語り、調整します。

淡々と第三者的に話されたら、どう思いますか?

プロジェクト、人の集まりです。

熱意は、人を動かします
そして、人を集めます

ただ、思い込みではないです。

もちろん、自らの信念に基づき思い込むことも大事ですが、独りよがりにならないように注意する必要があります。

独りよがりには、人は離れていきます。

ちなみに、私は過去に実施したプロジェクト 今でも熱く語ることできます。
1日語ろうと思えば、語れます。

やっぱり、熱意って大切なのです

プロジェクトリーダーに求められる能力

今回は、私が最も重要だと考えている3つの能力について 紹介したいと思います。

  • 空間を創ることができる
  • 目標を示し、メンバーを鼓舞することができる
  • 利害を調整し、まとめることができる

場・空間を創ることができる

プロジェクトの成否は、ほとんどが 場・空間の設定で決まります。

リーダーは、活性化された場・空間を創ることが必要です。

そのためには、先ずは 信頼関係を築くことです。
この人となら やっても良いかな、と思わせる関係です。

特に、初めてプロジェクトリーダーをやる際は、最初の3回ぐらいの打ち合わせが重要です。
この3回で どれだけ信頼を得ることができるか、ほぼ決まります。

マネジメント層は、注意して見守る必要があります。

また、プロジェクトの場合 双方向コミュニケーションが基本です。
メンバー全員が自発的に発言できる雰囲気を創ることです。

もめるような打ち合わせでも 建設的な意見を引き出せる人いますよね。
場・空間を創る能力に長けた人です。

よく観察してみてください。

信頼関係があり、自発的な発言を促す雰囲気を作っていると思います。

こうした能力を指しています。

以前の投稿で コミュニケーションの活性化について紹介しましたので、参照ください。
(下に投稿記事を掲載します)

目標を示し、メンバーを鼓舞することができる

リーダーは、語ってなんぼの世界です。
リーダーの資質として、熱意を記載した理由です。

また、語る根源は、自ら掲げたコアコンセプトです。
コアコンセプトを見つけ、持っていなければなりません。

そして、熱意を持って 語ります

うまく話すことではありません。
下手でも、人を動かすことです。

なんとなく心が動かされる人っていますよね。
それは、その人の話しに 熱意を感じるからです。

こうした能力を指しています。

以前の投稿で、プロジェクトリーダーの役割について紹介しましたので、参照ください。
(下に投稿記事を掲載します)

利害を調整し、まとめることができる

利害調整は、プロジェクトマネジメントの肝です。

プロジェクトへの信頼そのものとも言えます。

すばやく 変な禍根を残さず、利害調整を終える必要があります。

最終決定者は、プロジェクトリーダーです。
気概を持って取り組むこと 必要です

信頼関係があることが前提ですが、「この人が言っているのだから」という人いますよね。
多分、説得されたのではなく 納得したのだと思います。

こうした能力を指しています。

以前の投稿で、利害調整について紹介しましたので、参照ください。
(下に投稿記事を掲載します)

まとめ

プロジェクトリーダーの大きな役割は、以下3つです。

  • 目指すビジョン・目標を示すこと
  • それに向かってメンバーを鼓舞し、プロジェクトを実行すること
  • 成果をあげること

プロジェクトリーダーの資質・能力は、プロジェクトの成果に影響します。

プロジェクトリーダーの資質として、以下2つ紹介しました。

プロジェクトリーダーの資質

  • 問いを立てることができる:問題意識があり、問題を感受できる
  • 熱意を持って語ることができる:熱意を持って仕事をし、問題解決に熱意を持っている

そして、プロジェクトリーダーの能力として、以下3つ紹介しました。

プロジェクトリーダーの能力

  • 場・空間を創ることができる:先ずは信頼関係を創ること、自発的に発言できる雰囲気を創ること
  • 目標を示し、メンバーを鼓舞することができる:コアコンセプトを元に 熱く語り、人を動かすこと
  • 利害を調整し、まとめることができる:プロジェクトへの信頼の確保、気概を持って取り組むこと

プロジェクトは、プロジェクトリーダーが引っ張ります。
リーダーの資質・能力、やはり影響するのです。

プロジェクトリーダーを選考する際、または、あなた自身がプロジェクトリーダーになった際に、参考にしていただければと思います。

参考投稿記事:場・空間の設定!活性化するコミュニケーション

参考投稿記事:プロジェクトリーダーの役割に悩むあなたへ!リーダーの役割の根本とは

参考投稿記事:プロジェクトマネジメントの肝!傾聴・利害調整