ポストイットを使い倒す!メリットを最大化する活用方法とは

(2022/3/22 更新しました)

問題分析・アイデア出し、いろいろな場面で使っている「見える化手法」です。

ポストイットの1番のメリットは、自由に貼り替えられることです。

メリットは フル活用。
やり方・使い方次第で、効果は 全く異なります。

意外なアイデアが出ることもあります。

ポストイット。
発明されてから結構経ちました。
開発の秘話、有名ですよね。

今でも普通に 分析手法のひとつとして 活用されています。
画期的な発明だと思います。

今回は、一般的な活用手順を元に 最大限に使い倒すための活用方法について 紹介したいと思います。
いずれも、私が心掛けていることです。

一般的な活用手順とは

問題分析手法の順番で記載しますが、アイデア出しでも 同じ手順です。

  1. テーマを設定する
  2. 問題点・課題を挙げる ー 挙げやすい雰囲気を創る
  3. 挙げた問題点・課題を分析する ー 複数の視点で考える
  4. 解決策を考える

今回は、1.〜3.について 紹介します。

テーマを設定する

まず、テーマを設定します。

テーマは、問題分析手法の場合は 最初の手順「テーマを特定する」に当たります。

問題分析の場合は、ある程度テーマは決まっていると思いますが、アイデア出しの場合は 少し広めに設定した方が良いです。

例えば、「新製品を企画する」では、広すぎて発散します。
「○○をターゲットとした音楽を楽しむ新製品・新サービス」ぐらいには、絞った方が良いです。

注意点は、テーマに手段を入れないことです。
手段は、アイデアを狭めてしまいます。

例えば、テーマを「○○をターゲットとした音楽を楽しむデジタル機器」とした場合 デジタル機器のスペックに絞られてしまいますよね。

問題点・課題を挙げる ー 挙げやすい雰囲気を創る

集まったメンバーで、ポストイットに記入し 問題点・課題を挙げていく作業です。

ここで最も重要なことは、漏らさずに挙げることです。
「思いついたことは、全て挙げてください」から始めます。

それと、必ず声に挙げてから 貼り付けます。
他のメンバーの連想を促すためです。

「こんなことでも良いの?」質問が必ず出ますが、「ぜひ挙げてください」です。
自ら率先して、細かいことでも 挙げていくことも有効です。

「問題なのかわからないのですが。。。」と言う発言、意外と大事です。
わからないって、逆に 問題ですよね。

場・空間の設定を 常に意識します。
挙げやすい雰囲気創りです。

なかなか挙げない人がいれば、雑談しながら気づいてもらうことも 必要です。

最初は、挙がった問題点・課題を ランダムに貼っていきます。
そして、ある程度挙がってきた段階で 括りを意識すると、発言が活性化するようになります。

ポストイットを、ある括りで貼り替えること有効です。
テーマや集まってくれたメンバーによって、括り方を工夫します。

メンバーによっては、ある分野に 偏ることもあります。

組織でよく使われている言葉を キーワードで括るのも有効です。

そのキーワードが目立つように、別のポストイットで書いて貼る。
そこに 今まで挙がった関連のあるポストイットを集めて貼り替えることです。

キーワードを体系的に並べると、抜けているところに気づくこともあります。

キーワード間に余白を設けるのも、気づきを促す効果があります。

但し、誘導してはいけません。
あくまでも自発的に出てくるために 促すものです。
視点を拡げることに注視すべきです。

また、やっている際に 煮詰まってくることもあります。

その場合は、シーンで考えることを促すと 有効です。
シーンを思い出せば、実務者ならば ポンポン出てくることもあります。

とにかく漏らさないことが 重要です。
新たな視点・抜けているなあと思う視点、投げかけてみることです。

やり方に、正解はありません。

ポストイットは、いつでも貼り替えることができます。
最大のメリットです。

そして、その場・その瞬間で 工夫することが大切です

挙げた問題点・課題を分析する ー 複数の視点で考える

分析工程、成果に大きく左右します。

最終成果物である解決策のための工程です。
重要ですよね。

KJ法、QC新7つ道具(親和図法、連関図法)一杯の手法があります。

基本的には、挙げた問題点・課題を グルーピングする作業になります。

ただ、このグルーピングの考え方 視点によって変わります。
正直、人の数だけ違うと思います。

分析工程は、少人数で行うことが多いと思います。
複数の視点、常に意識する必要があります

どうしても、先入観があります。
なので、あえて視点を変えて実施すること 必要です。

私の場合は、最低3視点は 実施することにしています。

  • 単純に問題点目線(現場目線)
  • 組織のミッション・ビジョン目線(社会目線)
  • お客様(後工程)目線(お客様目線)

これだけでも3視点・3回実施することが可能です。

問題を挙げた時の工数を考えてみてください。
工数以上の成果を上げなければ、時間のムダになってしまいます。

一方で、とんでもないアイデアが飛び出る可能性がある手法でもあります。
なので、今でも使われているのです。

分析においても、視点の多さは必要です

まとめ

ポストイット手法。
問題分析・アイデア出し、いろいろな機会で使っている見える化手法です。

ポストイットの1番のメリットは、自由に貼り替えられることです。
メリットは フル活用。
やり方次第で、効果は 全く異なります。

今回は、一般的な活用手順を元に 使い倒すための活用方法について 紹介しました。
いずれも、私が心掛けていることです。

手順と活用方法

  • テーマを設定する:テーマに手段は入れない。アイデアを狭めないように
  • 問題点・課題を挙げる:場・空間の工夫で、漏らさずに挙げる
  • 挙げた問題点・課題を分析する:複数の視点で 分析する

そして、私が分析する際の3視点についても紹介しました。

分析の3視点

  • 単純に問題点目線(現場目線)
  • 組織のミッション・ビジョン目線(社会目線)
  • お客様(後工程)目線(お客様目線)

意外なアイデアが出ることもある手法です。
有効に フル活用しましょう。

その場・その瞬間で 工夫することが大切です