エンジニアのタイプを組み合わせる!プロジェクトに大きな推進力を得る方法
(2022/4/2 更新しました)
人は、大きく 縦型(垂直思考型)・横型(水平思考型)の2つのタイプに分かれます。
あなたは、どちらのタイプでしょうか?
特に エンジニアリングのプロジェクトの場合、異なるタイプを組み合わせることにより大きな推進力を得ることができます。
今回は、私の実例から 縦型・横型で組織したプロジェクトのマネジメントについて 紹介したいと思います。
目次
エンジニアリング・プロジェクトとは
エンジニアリングのプロジェクト、経験したことあるでしょうか?
スタートアップは 技術(テクノロジー)から始めるケースがほとんどだと思います。
エンジニアリング系の組織であれば、普通にありますよね。
新しい価値を生み出し、製品化する・サービスにする。
新しいビジネスモデルを創る。
この際、技術が支えているケース 多いと思います。
多くの新しい・優れた技術は、ひとつの発見だけでは 製品・サービスにはつながりません。
他の技術と組み合わせることによって、新たな価値が生まれます。
この組み合わせを生むのが、縦型・横型エンジニアで組織したプロジェクトです。
縦型タイプは、技術を深掘りします。
横型タイプは、技術を組み合わせます。
実は、縦型・横型のエンジニアで組織したプロジェクトには 大きな推進力があるのです。
縦型(垂直思考)のエンジニアとは
専門領域を持ち、その技術を深掘りするタイプのエンジニアです。
垂直思考で ものごとを考える人たちです。
ほとんどのエンジニアが、このタイプだと思います。
好きでエンジニアを選択しています。
当然ですよね。
このタイプのエンジニアは、コツコツ勉強します。
そして、従来にはない新たな技術を見つけます。
仕事=勉強ですね。
ただ、彼らは、新たな発見 よほどインパクトがなければ 満足しないものです。
自分自身で満足するものとなるまで、深掘りを続けます。
横型(水平思考)のエンジニアとは
技術の組み合わせが上手いタイプのエンジニアです。
専門領域は持っていますが、違う専門領域でもこなすことができるエンジニアです。
水平思考でものごとを考える人たちです。
このタイプのエンジニア、数は少ないです。
自分自身で気づいていない方も 多くいると思います。
ひとつの技術には あまり興味がないです。
専門領域となった技術を 横断的にみています。
広く、個々の技術の要点を つないでみることができます。
そして、個々を組み合わせることによって 新たな価値が生まれることを知っています。
縦型・横型どっちのタイプ?
以下2つ、どちらが自分に当てはまるか考えてみてください。
- ひとつの技術を知った時、もっと知りたいと思う人は 縦型
- ひとつの技術を知った時、これをどう使えるか最初に考える人は 横型
私の感覚では、比率でいうと 縦型95%・横型5%ぐらいです。
ちなみに、私自身は 横型です。
技術を極めたいなんて思ったことは 全くありません。
技術の深掘り、やりたいとも思いません。
でも、技術のアイデアを聞いた時、「これって○○に使えるのでは?」と 自然に思考回路が動きます。
また、あなたの周りの人に このタイプの人いないでしょうか?
横型のタイプの人は、直感的に「これって○○に使えるのでは?」と発言したりします。
もし気づいたら、教えてあげると良いと思います。
もしかしたら、その人の人生変わるかもしれません。
縦型・横型プロジェクトのマネジメント
縦型・横型のプロジェクト構成
ここから、縦型・横型プロジェクトのマネジメントについて 記載します。
先ずは、プロジェクトの人員構成についてです。
構成比率は、横型1:縦型2以上です。
横型タイプの数が少ないので、どうしてもこういう構成になります。
横型1人・縦型2人いれば、エンジニアリングプロジェクトは成立します。
私自身が実践していますので、事実です。
縦型タイプの方が多く必要なのは、そんなにポンポン新たな技術が出てくることはないからです。
なので、ある程度の人員は 必要です。
ちなみに、ここで述べている新たな技術は 完成品を指していません。
組み合わせによって 新たな価値を生み出すことができる、こうした技術を指しています。
なので、ちょっとした技術を元にしたアイデアも 含まれます。
そして、プロジェクトリーダーは、横型タイプの人を選びます。
縦型タイプの人には、技術に専念してもらいます。
プロジェクトの進め方
ビジョンは、皆で共有します。
策定自体は、横型のプロジェクトリーダーが先導することになります。
横型のエンジニアの方が、視点が広いです。
戦略・戦術は、皆で作ります。
そして計画にします。
できあがる計画は、「技術開発」と「できるであろう新たな価値」の計画表です。
尚、この時点の計画表は あくまでも「できるであろう新たな価値」です。
実際には、進めながら修正していきます。
そして、計画ができれば、後は 縦型タイプの技術を待ちます。
横型タイプのプロジェクトリーダーは みているのです。
縦型は、どんどん深掘りしていきます。
一方、横型は わずかな発見でも 新たな価値として拾い上げることができます。
縦型は、ある程度の区切りがつくまで なかなかアウトプットをしません。
横型のプロジェクトリーダーは、発表・報告の機会を創ることが大切です。
以前の投稿で、Win-Winの関係を築くポイントについて 紹介しました。
その中で、発表・報告の機会について記載していますので 参考にしてください。
(下に投稿記事記載します)
定期的に機会を持つのが 1番だと思います。
そして、横型は 技術を拾い上げ 途中でも成果を出していきましょう。
成果を分かち合うこと
成果が出た場合、どうしても横型のプロジェクトリーダーの方が目立ちます。
最終的に成果物にしたのは、確かに横型タイプだからです。
周りの評価、横型に注がれます。
これでは 縦型のモチベーション下がってしまいますよね。
技術を見つけたのは、縦型のエンジニアです。
技術の発表は、彼らにやってもらうことです。
私が実践したプロジェクトを 実例として紹介します。
ビジネスモデルとしたのは、確かに私です。
一方で、根底の技術を開発したエンジニアは 全社発表をしています。
そして、社長賞を もらっています。
技術を発見した人、それを適用した人 立場は同じです。
成果を分かち合うこと 大切なことです。
繰り返すこと・循環を生むこと
縦型タイプのエンジニアは、一度成果が出れば もっと推進力が働きます。
繰り返しましょう。
さらに、成果につなげていきます。
また、成果が出るほど ますます回転が早くなります。
計画は、どんどん前倒しになっていきます。
横型のプロジェクトリーダーは、出てきた技術を組み合わせ 成果を出すことに専念しましょう。
必ず 良い循環が生まれます。
まとめ
エンジニアは、縦型・横型の2つのタイプに分かれます。
縦型(垂直思考)は、技術を深掘りします。
横型(水平思考)は、技術を組み合わせます。
縦型・横型のエンジニアで組織したプロジェクトには 大きな推進力があります。
今回は、私の実例から、縦型・横型で組織したプロジェクトのマネジメントについて 紹介しました。
縦型・横型のプロジェクト構成
構成比率は、横型1:縦型2以上です。
そして、プロジェクトリーダーは、横型タイプの人を選びます。
プロジェクトの進め方
ビジョンは、皆で共有します。
戦略・戦術は、皆で作ります。
そして計画にします。
できあがる計画は、「技術開発」と「できるであろう新たな価値」の計画表です。
計画ができれば、後は 縦型の技術を待ちます。
横型のプロジェクトリーダーは みているのです。
定期的に、発表・報告の機会を作ります。
そして、横型は 技術を拾い上げ 途中でも成果を出していきます。
成果を分かち合うこと
成果が出た場合、どうしても横型のプロジェクトリーダーの方が目立ちます。
技術を発見した人、それを適用した人 立場は同じです。
成果を分かち合うこと 大切なことです。
繰り返すこと・回転を生むこと
成果が出れば、強い推進力で 縦型のエンジニアは深掘りしていきます。
繰り返しましょう。
さらに、成果につなげていきます。
横型のプロジェクトリーダーは、組み合わせ 成果を出すことに専念しましょう。
エンジニアリングのプロジェクト、とても面白いです。
成果が成果を呼ぶ、本当に循環が生まれるものです。
ぜひ経験すること おススメします。
参考投稿記事:実例から解く Win-Winの関係を築くポイント